ゲーミフィケーションを活用して新しい価値を生み出そう

更新日:
2025/12/10
公開日:
2025/11/30
image

どこまでも広がるワールドを探索し、新たなアイテムやクラフトに心躍らせ、木材ブロックで理想のマイホームを作り、クリーパーの爆発に悲鳴をあげる──マインクラフト。このゲームにどっぷりハマってしまい、気づけば寝る時間をとっくに過ぎていた、なんてことがよくありました。ゲームをしていて似たような経験をした人も少なくないと思います。

時間を忘れるほど夢中になる──このゲームが持つ悪魔的な魅力を、ゲーム以外のものに応用できたら、最高だと思いませんか?それがゲーミフィケーションという考え方になります。

image

こんにちは、コミュニティマネージャーの松林です。今回は、会社研修の一環としてセガXDさんが提供するゲーミフィケーション研修に参加しましたので、その体験や感想などをシェアしたいと思います。研修内容を詳しく伝えるというより、ゲーミフィケーションの雰囲気をつかんでいただき、次のステップにつながるきっかけになれば幸いです。

「遊ぶように学ぶ」ゲーミフィケーションで進化した研修体験

「研修」と聞くと退屈なイメージを持つ人もいると思いますが、ご安心ください。ゲーミフィケーションのプロフェッショナルが提供する研修ということで、研修それ自体にもゲーミフィケーションが活用されているためゲームで遊ぶように楽しく学べます。ゲーミフィケーションのお手本にもなるので、メタ的視点で見ると二重に学べてお得(?)です。

image

研修内容は「既存プロジェクトをゲーミフィケーションでアップデートしてみよう」という感じで、前半は座学、後半はワークショップ、そして最後に振り返り、という流れです(後日、出た案をもとに企画書に落としこむ研修もありましたが、今回は触れません)。

前半の座学では、ゲーミフィケーションとCXフレームワークについて学びました。詳しい内容はセガXDさんのウェブサイトを見るのが一番良いのでそちらをご覧ください。

ゲーミフィケーションとは|株式会社セガ エックスディー|ゲーミフィケーションカンパニー

「ゲーミフィケーション」とは?世界の様々な産業において、ゲームの仕組みや要素を取り入れるゲーミフィケーションの活用が活発化してきており、市場が拡大してきています。ゲーミフィケーションの基礎的な知識について、手法や導入の注意点などについて解説します。

ゲーミフィケーションとは|株式会社セガ エックスディー|ゲーミフィケーションカンパニー

後半のワークショップでは、CXフレームワークを使用しプロジェクトの設計を見直し、「ゲーミフィケーションカード」というものを使用しアップデート案を出し合いました。このカードゲーム形式のツールが興味深かったので、これを取り上げてもう少し詳しく書いていきます。

顧客体験を創造する鉄板フレームワーク「CXのあいうえおⓇ」|ブログ|株式会社セガ エックスディー|ゲーミフィケーションカンパニー

顧客体験を創造する鉄板フレームワーク「CXのあいうえおⓇ」

顧客体験を創造する鉄板フレームワーク「CXのあいうえおⓇ」|ブログ|株式会社セガ エックスディー|ゲーミフィケーションカンパニー

カードゲームで楽しくゲーミフィケーション

遊び方は単純で、カードをランダムに引き、カードに書かれた「お題」に対してアイデアを出す、といった感じです。「お題」と表現した部分は、実際には人の欲求を刺激する体験を生み出す手法が書かれており、例えば以下のようなものです。

  • 【アチーブメントシンボル】実績に応じて称号などのシンボルを付与する
  • 【取り残され感】みんなが得られている機会を自分だけが逃していると感じさせる

(これらの手法は前述のCXフレームワークのOボードを元に作られています)

ワークショップでも活用可能!体験設計を学べるゲーミフィケーションカードとは|ブログ|株式会社セガ エックスディー|ゲーミフィケーションカンパニー

ワークショップでも活用可能!体験設計を学べるゲーミフィケーションカードとは

ワークショップでも活用可能!体験設計を学べるゲーミフィケーションカードとは|ブログ|株式会社セガ エックスディー|ゲーミフィケーションカンパニー

試しに、誰にでも身近な「家事」を題材に、ゲーミフィケーションカードを使ってアップデート案を出してみたいと思います。

カードを引くと、前述の【アチーブメントシンボル】が出ました。みなさんも考えてみてください。パッと浮かぶのは「家事をしたら称号を与える」みたいな感じですが、もう少し煮詰めて、「その日一番家事をした人には『家事王』の称号を与え、各人にひとつ命令できる(家事をやらせる、肩揉みしてもらう、おやつを買ってもらうなど)」みたいにするとおもしろそうです。

次に引いたのは、「【ストックポイント】行動に対して累積していくタイプのポイントを与える」というカードです。先ほどの案に付け加える形になりますが、「あらかじめ各家事にポイントを割り振り、やった家事の合計ポイントで『家事王』を決める」とすると良さそうです。このように、先に出ているアイデアに付け加える形でアイデアを出す「アイデア大連鎖」という遊び方もあります。

ポイントというのがフワッとしてるので、家事を金額換算した値にしちゃっても良いかもしれません。時給換算か家事代行料金を参考にしながら、炊事は3000ポイント(3000円)、洗濯は1500ポイント(1500円)というふうに。そうすると「どれだけ稼いだか」または「家事代行を頼まなかったことでどれだけ節約できたか」の指標にもなって、それだけでもモチベーションになりそうです。

image

もう一枚だけ引いて終わりにしましょう。引いたカードは「【アート的魅力】人を惹きつける魅力的なものを体験に取り入れる」。一見、家事と関係なさそうですが、こういうものほど考えてみるとおもしろいと思います。スティーブ・ジョブズも愛したミーレの洗濯機や、ダイソンの最新のペンシルバック掃除機など、憧れの魅力的な家電で家事ができたらQOL上がりそうだなぁ、ということで、魅力的な家電に買い替えることを目標として、ここで【ストックポイント】と大連鎖させて、「家電の価格までポイントを貯めたら買い替えても良い」というのはどうでしょう。

という感じで、カードを引きながらアイデアを出し合っていくわけです。まぁ、ここまで書いておいて言うのもなんですが、実際にやってみた方が良いかもしれません(ちなみにワークショップ実施時の卓数分のゲーミフィケーションカードがもらえます!)。

さいごに

ゲーミフィケーションについて、少しでも「おもしろそうだな」「使ってみたいな」と思ってもらえたら嬉しいです。もっと詳しく知りたいという方は、前述のセガXDさんのウェブサイトを見ることをおすすめします。今回の研修を通して、社内にゲーミフィケーション的な考え方が浸透し、ゲームで遊ぶように、ついつい少し未来の日常をつくっちゃう会社になれると良いなと思いました。

🖋
新着記事