はじめに
子育て世代が多く在籍するしくみ製作所。 2023年度は、3名が育休を取得しました。
前回、社内投票で好評だった「育児パパ座談会」について、今回はSparrowさん、sadatoshiさんご参加のもと、実践している育児のルールや考え方、しくみ製作所での働き方を語っていただきました。それぞれの家庭のスタイルに触れることで、思わず「へぇ〜!」と感じる場面が多くありました。第2弾となる座談会をお届けします。
—— 本日はありがとうございます。まずは皆さんの自己紹介、そしてお子さんのご紹介もお願いいたします。
Sparrow:入社7年目になりました。妻と息子、娘の4人家族です。トラ、メインクーンの猫を飼っています。レゴが大好きな息子は7歳、娘は8ヶ月です。レゴは押し入れから溢れるくらいたくさんあります。よろしくお願いします。
sadatoshi:妻と息子2人です。長男はSparrowさんと同じで7歳、次男は1歳半になりました。最近、ますます目が離せなくなってきています。 このインタビューに際して、子育てを振り返ってみましたが、あまり深く考えてないなということがわかりました。笑!よろしくお願いします。
—— お子さんが生まれてから、働き方は変わりましたか?
Sparrow:病院や習い事の送迎なんかで、やっぱりバタバタすることが増えましたね。うちは妻が車を運転できないこともあって、中抜けさせてもらい私が動くこともあります。メリハリをつけながら、時間を有効に使うことを意識するようになりました。
あと、働き方とは直接関係ないですが、仕事が忙しくても癒やしてもらえる大きな存在だということを感じています。例えば、ちょっと余裕がなくなってきなと思った時なんかに、子供と話すとそれを忘れてしまいます。純粋さに助けられることがたくさんありますね。
sadatoshi:私は長男が生まれた時は、まだオフィス勤務主体だったこともあり、働き方や生活にそこまで変化は感じなかったんですが、妻の育休明けに仕事と育児の両立を真剣に考え始めました。そこから転職し、しくみに入社したわけですが、フルリモートになり子供との触れ合いが多くなると子供からも必要とされるようになった実感がありますね。つまり「パパー」って言ってくれることが増えた気がします。それに応えようと、より育児に積極的になる良いループが回るようになってきたと思います。
次男が生まれて入院があったのですが、長男の面倒を見ながら仕事をすることができたので、突発的なことに対処しやすくなったと感じています。平時はそこまで働き方を変えずに最低限の家事育児を両立できているとは思っています。
—— お子さんが病気の時等は奥様だけで看病するのも大変ですし、もう一人のお子さんの面倒を見なければならない場合は特に、パパが家に居てくれるととても心強いですよね。 フルリモートもベテランになったお二人だと思いますが、改めて子育てと仕事の両立で意識していることはあるのでしょうか。
Sparrow:短い時間で集中できるようにすることでしょうか。意識の切り替えをパッと! 仕事の前後で何かルーチンや工夫をしているというわけではないのですが、やっぱり仕事部屋に居るだけで、自然にスイッチが入るようになった気がします。仕事中は常にイヤホンをして集中を高めているので、それも効果があるかなと感じます。
家事なんかは、中途半端に手伝わないことでしょうか。やるならしっかりやりますし、やらない時は別のことに集中してる感じです。もちろんここでも、SOSが出たらサッと切り替えるとも決めています。
sadatoshi:私も勤務時間内外での意識の切り替えは心掛けていますね。勤務時間外は子供(特に長男)と極力コミュニケーションを取るようにしています。家事育児の分担分はこなしますが、それ以外は今は妻が育休中なので任せられている状態でもあります。
Sparrow:家事の分担って、どんな風に決めているんですか?
sadatoshi:私は綺麗好きなので!掃除担当です。あとは、毎日の朝ご飯とお風呂です。Sparrowさんのところはどんな感じなんですか? Sparrow:うちは細かく決めてなくて、気づいた方がやるって感じです。
sadatoshi:あ、確かに、お腹が空いた方が先に作るみたいなのはありますねー。
子供とのコミュニケーションを大切にできるしくみでの働き方
—— お二人とも仕事をしっかり進める為に、意識の切り替えを心掛けているということでしたね。 実際、子育てをする上でしくみ製作所の環境はいかがでしょうか。
Sparrow:本当に働きやすいです。色々な会社を経験してきましたが「子育てを支援します」と謳っているような会社よりよっぽど働きやすいと感じています。というのも共感してくれる、理解のある人ばかりなので、会社全体で「あたりまえ」の心遣いになっているような気がします。
sadatoshi:同じ境遇の人が周りに多いので、育児を優先すべき時はそうできるのが、ありがたいなと感じます。Slackの分報がプラスに作用しているとも思います。そこで知ることができる、言いやすい環境になっていることを実感しますね。
あと、前時代的な考え方だと、我慢が美徳というか上長が(そもそもしくみはフラットな組織ですが)そういう考え方であれば、自身が歩んできた環境と同等なことを強いられたり、評価に直結したりすることもあると思うんです。そういったことが全くないので安心です。
Sparrow:同感です。評価についても、すごくわかりますね。そういった環境だと、なかなかのびのび子育てすることも難しい場合もあるんじゃないかと感じます。
—— 実際に休みやすい雰囲気や休める体制がなければ難しいということは、前回の座談会でも聞かれました。皆さんの協力や理解があって、現在の文化が醸成できていることを改めて感じます。
さて、実際に子育てやお子さんとの関わりが、仕事に影響を与えたことはありますか。
Sparrow:デザイン構造のしくみ(ATOMICデザイン)等を、子供が大好きなレゴに例えて説明したりします。例えば、ブロックがコンポーネントになっていてとか。どう組み立てるかによって、作りたいものが作れるよ、みたいな。レゴを好きな人だと反応してくれることもあります。
あと家にいると、やっぱり子供は親がどんな仕事をしているのか、知らず知らずのうちに見て感じているみたいなんですよね。ちゃんと目標にしてもらえるように頑張ろうという気持ちにもなりますね。
sadatoshi:文字を読めないくらいの時でもアプリの操作をしていたのを見て直感的なUIの大切さを学んだりしました。YouTubeや漢字や算数等の学習アプリもそうですが、自然に使いこなして、思い通りに動かしています。操作も容易に覚えて慣れも早いですね。
現在、私は学校関連のシステムに携わっているので、子供の小学校でのエピソードすべてが参考になってもいます。行事予定表、面談の組み方等、先生はこんなことを考えているんだなとか、連絡票に時間を割いているんだな、休んだ時の宿題連絡のフローはこんなふうになっているんだなと、勉強になります。
Sparrow:最近便利になってきましたよね。欠席連絡やプリントもアプリになってきました。
sadatoshi:うちはプリントはまだだなー。連絡は、何を使ってるんですか?
Sparrow:Tです!
sadatoshi:一緒だ!笑! 常々子供の成長を見ながら仕事が出来るって幸せだと感じるので、それが一番働くモチベーションになっていると思いますね。
—— お子さんを通して視野が広がったり、新しい気づきがたくさんありますね。お子さんから力をもらうことも多いと思いますが、パパがいつも近くにいてくれることも、お子さんの安心感へと繋がっていることと思います。
さて、ここらへんで各ご家庭の育児ルール等も聞いてみたいなと思っているのですが、いかがでしょうか。
Sparrow:何でも自分でまず考えること。ゲームする時間、宿題する時間等。結局、こっちからあれこれ言ってやりたくなくなっちゃうことも多いと思っているので。今のところ、自分でしっかりできていると思いますね。
親のエゴは控える、もルールかもしれません。現代にそぐわないマナーの押し付けであるとか、自分の場合はこうだったからとか。アドバイスはするけど、自分で決めてねっていうスタンスです。
あと息子から言ってきたことではあるのですが、金曜日の夜は学校であった嬉しかったことと、悲しかったことを話したい、ということだったので改めてそういう時間をとっています。寝る時は、パパと二人の時間でもあるので、息子も話しやすいというのもあるでしょうし、私もしっかり聞きたいと思っています。話し終わって「寝るね」となると、のび太のように3分で寝ています。笑!
sadatoshi:かわいいですね!
うちは基本、やることやったら好きにしていいよというスタンスです。 これ、と言うのだと、ちょっと難しい時もあるんですが、自分で手に入れたお金の使い方には極力口を出さないでしょうか。ポイント制度を設けていて、宿題以外の自習やリフティングの練習等、プラスαのものに対して 1時間100ptつけているんです。それを貯めて ゲームするなりYouTube 観るなり、200ptで100円に交換するなり、好きなようにさせています。それ買ってもな〜みたいな時もあるんですが、なるべく声掛けるのは我慢して後悔するのも勉強かなと思っていますね。
ポイントは、1時間200ptになるキャンペーンもあります。ちょっと難しいドリルなんかの時に、運用しやすいなと思っています。
あとは「妻の言うことは絶対」です!笑!
—— 面白いですね。ルールには、それぞれのご家庭の価値観や育児のスタイルが反映されていると思います。どんなルールでも、それがご家族にとって心地よく楽しいものであれば、子供たちの成長に大きな影響を与えるものになっていくのでしょうね。
最も身近にいるお子さんに、これからも見せたい姿、ロールモデルとしての自分はどのようなものですか。
Sparrow:家庭が第一ということが伝わっていたら嬉しいです。あとは、自分が好きなことやりたいことを仕事にしてほしいなと思っています。好きでもないことは、伸びないし続かないという思いもありますし、パパが今楽しいのをわかっているとは思うので。 長男はレゴが大好きなのですが、今はレゴランドの店員になりたいと言っています!
sadatoshi:仕事でもなんでも1人じゃ何もできないから周りを大切にしようね、ということを伝えたくて背中で奮闘しています。笑!
あと、MTGは隣の部屋でやることもあるし、様子は聞こえたりしていると思うので、口調には気を付けています。相手に敬意を持って接するように心掛けているつもりなので、なんとなくでもそういうことを感じ取ってくれていると嬉しいですね。
—— 自己実現の楽しさやチームで成果を出すことの喜び等、パパの思いが伝わっているといいですね。さて、最後にお互いに何か聞いてみたいことはありますか。
Sparrow:自分の時間ってどう確保していますか?本当に夜中しかない。
sadatoshi:飲みに行こうと思えば 行けます、が、常に家にいるので許可制になっている的なのはありますねー。笑!週一テニスはしてるんですよ、でも痩せないですよ、動くか動かないかは自分の裁量ですからね!ということで、テニスの時間は一人にはなれますが、まぁスポーツしてスッキリできるっていうのはあるかもしれませんね。もっと羽伸ばしたい〜はありますよ、どうですか?
Sparrow:飲み会だと月に1回、長男が幼稚園の時のパパ会、ママ会が今でも続いていて、それぞれ出掛けていますね。多い時は20人くらい来ますが、開園以来一番仲の良い年になったみたいです。ここでは気分転換できていると思いますね。親同士仲良いから、みんなでキャンプ行ったりとかその他の交流も続いていますね。
sadatoshi:では私からも、めちゃくちゃ集中している時に子供からSOSがきたらどうするか聞きたいです。
Sparrow:私の場合だと、対応はするけど、顔に出ちゃってると思いますね。笑! でも、パパもそういう時あるよっていうのを伝えていいと思うんですよね。
sadatoshi:なるほど。こちらの状況を理解してもらうことも大切ですよね。これから宿題も多くなってくると思うので、自然な対応を心掛けたいと思います。
リモートは子供にとって仕事というものを身近に感じられる環境
いかがでしたでしょうか。 そばで働く姿を見ることで、「パパはとっても集中しているな」「今はとても忙しそう」等と察しながら、自分の言動を適切に選び取っていくことを学んでいるような気もしました。お子さんなりに「仕事ってどんなものか」を自然に理解できる環境はリモートならではな気もします。
しくみ製作所は、育休取得者も増えており、休暇中だけでなく復帰後も含め安心できる環境を提供していきたいと考えています。今後も仕事とプライベートを共に充実させながら、しっかり働ける環境づくりに取り組んでまいります。