はじめに
しくみ製作所では、中途Webエンジニアの通年採用(※)を開始しました。
しくみで働くメンバーも50名を超え、その8割はエンジニアとして開発業務に従事しています。
採用活動に関しては、求める人物像やしくみで働く上でぜひ楽しんでほしいことなどを伝えることが大事。なかなか言語化できずにいたのですが、このたびの通年採用開始を機に「ぜひ一緒に働きたい」と思う方の4つの要素をまとめました。
この記事では、求める人物像としくみで働く魅力をあわせて、お伝えしようと思います。
※)時期を特に設けず文字通り年間を通して採用活動を実施する取り組みのこと。
【自己紹介】
加茂 浩之(kamoc)
・筑波大学 情報学群 情報科学類 卒
・自社製品開発と受託開発事業を行う企業で、モバイルアプリ・Webアプリの開発に従事
・しくみ製作所に入社。開発事業部の責任者としてプロジェクトマネジメント、開発、採用、教育等に奮闘中
・鳥派
・からあげ大好き
当事者意識を持った取組みを大切にできているか
まずは、私たちがどんな人と一緒に働きたいと思っているのか「4つの要素」をお伝えします。
4つの要素とは、当事者意識・人間力・仕事力・思考力です。
この中でもっとも大切にしてほしいのが「当事者意識」。この当事者意識は他の3要素の土台となるスタンスです。
私たちの強みは、システム開発を通して、エンドユーザーに価値を提供するところにあります。
そのため、単にシステムを作って終わりではなく、その先にいるエンドユーザーやクライアントが「システムを使った結果、良い体験ができているのか」までメンバー一人ひとりが気にかけ、その上で開発に向き合ってほしいんです。
「当事者意識が高い行動」というのを、具体的にエンジニアの業務に当てはめてみると以下のような行動かなと考えています。
・Slackの分報やプロジェクトチャンネルへの書き込みに有識者として助言をする
・リリース後、システム稼働状況や利用者の意見を気にかけ、クライアントや利用者からツッコミを受ける前に提案を用意する
・障害が発生している場合に自分ができることで協力する
・責務が曖昧な仕事を拾って相談してくれる or 対応してくれる
しくみのメンバーには、社内のリポジトリやSlackで流れてくるコメントを見て、積極的にアドバイスしてくれる人がいます。同じWebエンジニアといえど、それぞれ得意分野が異なるので、自分の得意な領域で他の誰かが困っていたら、その道のプロとしてアドバイスをする。自分が関わるプロジェクト内外問わず、そういう行動ができる人は当事者意識が高いと思います。
もちろん自分の経験値以上のことが問われる局面では、具体的な解決策を生み出せないこともあると思いますが、決して無理に一人で解決してほしいわけではありません。
例えば、トラブル発生時に自分の対応できる範疇を超えていたとしても「自分ごと」として捉えていれば、少なくとも知見のある人に助言を求めたり、トラブルの仲裁に入ることくらいはできるはず。一人ひとりにそういう行動を意識してほしいですし、私自身も心がけています。
当事者意識をさらに磨き上げる3つの力
なんとなく「しくみで求められる当事者意識」がどんなものかわかっていただけたかな?というところで、そこにさらに磨きをかける人間力・仕事力・思考力の3つをお伝えします。
まずは人間力ですが、これは「しくみのカルチャーに共感し、仲間を尊重しながら一緒に組織を育ててくれるか」ということです。
一緒に組織を育てるというとハードルが高いと思われるかもしれませんが、要は組織の中でエンジニアのケイパビリティを育てる活動をしてほしいと思っています。
先述した通り、Webエンジニアと言っても、インフラエンジニアやFlutterエンジニア、Railsエンジニアなどさまざまな領域が存在しています。それぞれの専門家が「こうすればFlutterエンジニアのレベルが上がる」「インフラの知見が全社に広められる」と考えてアウトプットしてくれる。ただ案件をこなすだけではなく、どうしたら全体の技術レベルが上がっていくかまで考えて、行動してくれると嬉しいです。
余談ですが、人間力の見極めは難しいなと常々思いながら、面接に臨んでいたりするのですが、最近は「何か一つでも物事を完遂した」「素直に話してくれている」というのが人間力が高い人の共通点かなと思っています。個人的にはちょっとユニークな経験をしてきた方には惹かれてしまいますね。
次に仕事力。「顧客やメンバーと対話しながら仕事を前に推し進められるか」という点です。なんとなくイメージはつきやすい要素だとは思うのですが、例えば「事実と推測を混ぜて話さない」「要点をまとめて伝えましょう」「質問は簡潔にしましょう」など、社会人としてベーシックなことがきちんと備わっているか。
私の場合は、依頼事項や会議での決定事項や次のアクションをテキストに落として証跡を残すようにしています。リモートワークだからこそ「いかにみんなに伝わるか」を意識するのはこだわりポイントです。
最後は、思考力です。「難しい課題に直面しても、それを解決する方法を考え抜き行動できるか」ですが、これはとても難しいですし、私自身ももっと磨きをかけないといけないと思っています。
実際の開発現場では、課題に対する解決策として複数の選択肢を迫られる局面があります。当然、銀の弾丸はなく、多くはトレードオフになる。「この案のこっちはいいけど、こっちはダメ」という具合です。
そういう場面で、やはり頼りになるなというのは代表の車。検討に必要な観点を豊富に持っていて「その発想はなかった」と驚かされることもしばしば。非常にロジカルで、的を得た発言をする人なので、純粋に見習いたいです。
ここまでの思考力を持つのは難しいと思うのですが、冷静に物事を考える力がある方はしくみのカルチャーにマッチすると思います。
自由と責任のバランスが魅力・責任があるからこそ面白い
しくみは創業以来、全社員がフルリモートで働いています。そのため、個人の自由度は非常に高い環境です。
それはどういうことかというと、個人に求める責任も重いということ。その代わりに与えられた責任さえ果たしてもらえれば、働き方は個人の裁量に任せるというのが私たちのスタンスです。
その自由と責任の「本質的な意味」を理解し、共鳴してくれる方には面白い環境だと思います。
私もプロジェクトでトラブル対応をすることもあり、その時は「きついな〜」と思ってしまいますが、トラブル対処した後にクライアントから感謝されたり、仕事相手に価値を感じてもらえたりすると喜びも一入です。
また、しくみでのキャリアパスは「Will」尊重。エンジニアであれば、マネジメントに舵を切るのか、技術を極めていくのか、もしくはプレイングマネージャーの道をいくのか。
本人の「ビジネス全体への関心が高い」「テックの道を極めたい」などの意思を尊重し、さまざまなキャリアを叶えられる点が魅力です。
現時点で明確にやりたいことが決まっていなくても、働きながら「自分に合う」キャリアを選択してもらうこともできます。
以上、私なりに言語化した「一緒に働きたい人」と「しくみの魅力」でした。実際にまとめてみて、改めてしくみで活躍しているメンバーの共通点でもあるなとも思いましたし、こんな仲間がもっと増えればますます仕事が楽しくなるなと思っています。
この記事が「しくみならパフォーマンスを出せそう」「こんな仲間と働きたい」と思っていただくきっかけになれば幸いです。