はじめに
先日社内でAIコードエディタ「Cursor」の実演会を開催しました。 現在しくみ製作所で Cursor のビジネスプランの契約を検討していることを受け、普段 Cursor を利用している私から、社内のまだ利用したことがない方向けに Cursor の紹介をさせていただくことになりました。
Cursorとは
Cursor は、MIT発のスタートアップAnysphereが開発したコーディング用のエディタです。 2023年12月の正式リリース以降、A16z、GitHub、Stripeなどから6,000万ドルを超える資金調達を行っており注目度の非常に高いプロダクトです。
「The AI Code Editor」を掲げているだけあり、AIを活用した機能がエディタにシームレスに統合されています。
VS Code をフォークして開発されているため、VS Code との互換性が高く、VS Code の更新にも追従していくそうです。VS Code からの移行もサポートしているので、普段 VS Code を使用している開発者であれば違和感なく移行できるかと思います。
簡単なサイトを作成した実演会
実演会では、 Cursor Tab や Context についてなど、Cursor の基本的な機能をひととおり確認した後、Composer(一気に複数ファイルを生成、編集する機能)を使って簡単なブログサイトを作成してみました。
最初は上手くいかず何度かやり直しましたが、とても短い時間でコメント機能付きのブログサイトを完成させることができました。
Cursor を使って、自然言語でアプリケーションを開発していく雰囲気を参加者の皆さんに実際に見てもうことができたかなと思います。
また実演会当日はちょうど GitHub Universe が開催されており、そこで発表された Composer と同じようなことができる GitHub Copilot Edits についてもコメントが寄せられました。
AIを活用したシステム開発について
私自身、これまでいくつかのサービスの課金と解約を繰り返しながらAIを活用した開発を試してきました。 TabNine や GitHub Copilot などの単純なコード補完から始まり、ChatGPT登場以降はチャットで対話しながら設計の壁打ちや図解、コードの生成を行うようになりました。 Cursor を利用するようになり、コンテキストの共有やコードの反映がシームレスになったことで、開発効率がとても向上しました。
さらに直近では、AIエージェントが自律的にアプリケーションを開発するツールやサービスも進化してきており、Replit AgentのようにフロントエンドからバックエンドまでAIエージェントがフルスタックなアプリケーションを生成、さらに作ったアプリケーションをデプロイして公開もできるようなサービスも登場しています。
システム開発においても、OpenAI が定義した5レベルのレベル3、エージェントの段階に入ってきている雰囲気を感じています。
将来的に私たちエンジニアの役割がどうなっていくのかは全く分かりませんが、日々のキャッチアップを楽しみながら、AIを活用してより良いプロダクトを効率的に開発していけるよう取り組んでいきたいと思います。