プロダクト作り知見共有会を開始・全社で高いパフォーマンスを発揮するために

Date
May 15, 2024

はじめに

みなさん、こんにちは。しくみ製作所の穂積です。

今回は社内の新たな取り組みとして「プロダクト作り知見共有会」を実施したので、その内容を記事にしました。社内勉強会等の参考になれば幸いです。

実際の事例をもとに展開する知見共有会

プロダクト作り知見共有会とは、プロダクト設計やプロジェクト管理などに関する知見を共有する会です。具体性と深堀りに重きを置いており、実際のプロジェクトで作成された成果物や振り返り資料を見ながら、座談会方式で話し合います。

しくじり先生をイメージしていただくといいかもしれません。1人の発表者がプロジェクトでの良かったことや失敗を発表し、それに対して3人程度のコメンテーター(生徒さんのような位置づけ)が他プロジェクトの事例を引用したり、コメントをしたりして進行します。

今回のテーマは観点の抜け漏れ防止

今回の発表では、ロボット管理システムプロジェクトを事例としました。

「ストーリー外の重要なポイントが押さえられていなかった」というしくじりを軸に、ユーザーストーリーマッピングやワイヤーを実際に見ながら議論が行われました。

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しくじりとしては、「ユーザーストーリーとしては表現されない ”サーバーサイド高速化” が要件から漏れてしまい、結果として納期ギリギリに高速化対応をする必要が出た」というものでした。なぜ観点漏れが起きてしまったのか、また把握できていたとしたら他機能との優先度入れ替えは可能だったのか?等が展開されました。

良かった点としてユーザーストーリーを作り込むことで当初クライアントが必要だと考えていた機能が実は不要だとわかり、コスト削減につながったという話がありました。

このように実例をもとにしているため、具体的な議論ができたなと思っています。一方で会全体のボリュームが大きくなりすぎてしまったという反省点があるので、次回以降は論点を絞って進めていきたいです。

組織力をより高めていくために

しくみ製作所では、より良いプロダクト作りの方法を模索しています。直近では、以下2つの方針で知見の積み重ねができないかと考えています。

  • コアな考えをドキュメントとしてまとめる
  • 実際の成果物を見ながら話し合い、深堀りする

今回の取り組みは後者の枠として実施しました。プロダクト作りは毎回同じ方法で行うのは難しいと感じています。プロダクトやプロジェクトの特性に応じて、柔軟に設計方法や管理方法を変える必要があるためです。そこで、実際の成果物を見ながら深掘りする方法を取り入れてみました。一方で普遍性の高い考え方はあると思うので、そういうものはドキュメントとして残していきたいと考えています。

さいごに

今回は新たな取り組みであるプロダクト作り知見共有会について紹介しました。実際の成果物を見ながら少人数で議論することで、かなり具体性の高い話ができたのかなと思っています。抽象性と具体性のバランスをとりながら知見の積み重ねができるよう頑張っていきたいと思います。

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