はじめに
こんにちは!しくみ製作所でマーケティングをしています、穂積です。今回は弊社の新たなサービスとして「つくらないプロダクト開発」をリリースしたので記事にしました。つくらないプロダクト開発は新規事業におけるプロダクト開発を一気通貫でサポートするサービスです。
弊社は「少し未来の日常をつくる」というミッションの下、自社サービスと受託開発に取り組んでおり、そこで培われた開発の知見をパッケージングし提供することにしました。
つくらないプロダクト開発とは?
つくらないプロダクト開発は、新規事業をメインターゲットとしたプロダクト開発サービスです。新規事業の構想から開発まで一気通貫でサポートします。ビジネス、デザイン、エンジニアリングの3つの視点から「何をつくるか」を一緒に考え、実際に構築まで行います。
新規事業は不確実性が高いため、仮説を立て検証していくことが重要となります。仮説を検証した結果、成功する道筋が立てられない場合には「つくらない」という選択をすることもあります。
また、開発の段階に入った場合には、提供価値を基準として機能の優先順位付けを実施し、不要な開発をなるべく避けたいと考えています。
筋の良い仮説を導き出す「探索サイクル」
先に述べた通り、新規事業では仮設検証がとても重要となります。このサービスでは、仮説検証の段階を明確に定義し「探索サイクル」と名付けました。
探索サイクルはリーンサイクルの考えを土台としています。リーンサイクルでは、価値検証ができる最小のプロダクト(MVP)をなるべく早くリリースし、リアルな顧客の声を集め、それを元に改善していくことを良しとしています。しかし、近年ではSNSの活性化もあり、リリース後のプロダクトのイメージを変更するのは難しくなっています。結果として、よりコンパクトに仮説検証する手法が求められることになりました。
そこで、仮説検証を目的とした探索サイクルを定義しました。探索サイクルでは廃棄を前提としたプロトタイプを作り、このプロトタイプを使って仮説検証を実施します。プロトタイプを限定的なユーザーに公開することで顧客の声を集め、仮説が合っているか確かめます。仮説がずれていた場合でもプロトタイプは廃棄を前提としているため、低コストで方針転換をすることができます。
プロダクト改善に集中できる運用体制
プロダクトをリリースした後は継続的にプロダクトを改善していくことが重要となります。リリース後はリーンサイクルの考えに従い、開発 → 計測 → 学習のサイクルを回しています。
このサイクルを円滑に回すために、計測を実現する必要があります。しかし、多くの開発会社では Google Analytics を設定するのみに止まっており、十分な計測ができていない現実があります。そこで、このサービスでは、KPI 設計と KPI ダッシュボード構築をサポートします。ダッシュボードは、Google DataStudio を軸に構築しており、Google Analytics とデータベースの情報を一元的に閲覧できます。また、表示する項目は柔軟に変更できるようになっており、サービスのフェーズ毎に、注力する KPI を変えていくことができます。結果として、プロダクトオーナーはサービス改善に集中することができます。 「つくらないプロダクト開発」のより具体的な内容については、以下のリンクから資料のダウンロードが可能です。興味のある方は是非、ご覧になってください!
今後の展開
今後は探索サイクルをサポートする自社サービスを作っていきたいと考えています。探索サイクルのコアとなっているのは仮説を表現したユーザーストーリーです。そこで、このユーザーストーリーを構築しやすくするサービスを作っています。また、ユーザーストーリーが実装されリリースされた後、KPI に対してどのような変化があったかを追跡できるようにしたいと考えています。
さいごに
今回は「つくらないプロダクト開発」を紹介させていただきました。弊社ではユーザーへの価値提供を重要視しており、価値を提供できないならば “つくらないほうが良い” と考えています。それが結果としてお客様のためになれば幸いです。今後もこの方針でサービスを磨いていきたいと思います。