はじめに
こんにちは、しくみ製作所のsakamotoと申します。 私は、しくみ製作所が「未経験エンジニアをとってみよう」となってから採用された未経験者第一号です。入社時期が2020/12なので働き始めてから丸1年が経ちました。
今回よい機会なので、これまでの1年間を振り返ってみようと思います。 思いつくことをベースに感想を書いてみます。
あっという間
なんか、気づいたら1年経っていました。シンプルに加齢による影響かもしれません。
日々目の前のことに必死になってたら時間が一瞬なんですよね、、毎週気付いたら木曜くらいになってて、「今週ってあと明日しかないじゃん」と焦りだします。
まあそれだけ毎日楽しんでる、ということなんだろうと思います。前職まではかなり「プライベートに全振り」人間だったのですが、しくみに入ってからはプログラミングやら仕事の色々やらが楽しくて、休みの日も日中はパソコン触って夜に飲酒、くらいの生活リズムになりました。仕事とプライベートの境目が良くも悪くもなくなったんですよね。
自分の関心や楽しみが変わった、という感じでしょうか。基本的に毎日「人生楽しいな〜」と思いながら生きてます。
エンジニアという仕事、難しい
人生楽しいって言った後に辛そうな話をしちゃいますが、1年経って思うのは「できることも増えたけど、全然出来ないことばかりだな〜」ということです。ソフトウェア開発って人類にとって難しすぎませんか?
どうしても自分の力だけだと完遂させられないこともあり、そうしたことが続くと正直気落ちしたりはします。お酒飲んで寝たら大体元気になるのであまり気にしてませんが。
今まで私が経験してきた営業や財務経理って、どんなに拙くても「アウトプットを出す」ことは一応出来るんですよね。それが20点だろうが40点だろうが、フィードバックを受ける所まではやり切れるわけです。
それがこの仕事になると、言われた要件を自分では稚拙に作ることすらできず、相談せざるを得ないことがあるわけです。フィードバックを受ける土台にすらあがれない。
個人的にはこれが続くとしんどいなーと感じていて、あの手この手で最低限それくらいは出来る様に、という努力を重ねていってる感じですね。地道な努力でしか解決しない話なので、日々修行あるのみです。
しくみ製作所、すき
いやほんとに、いい会社に入社できたなーと思ってます。おかげさまで毎日楽しくやらせてもらってます。色々な好きが溢れてるのでそれぞれ書いていきます。
とにかく優しくて建設的
上に書いたエンジニアリングの大変さについても、自分で十分感じてる時に外部からも「それくらい出来なきゃだめだ」とか言われ続けたら結構ストレスだと思うんですが、ほんと皆さん優しいので申し訳ないくらいそういうことがなく、、
今何かが出来ないことに対する否定が全くなく、「どうしたら自分で出来たか」とか「次はどうすれば出来そうか」みたいな観点で時間を割いて教育してくれているので本当にありがたいですね。ここ最近は逆に「もう少し自分は負荷をかけた方がいいかもしれない」と思い始めて、自分で自分にプレッシャーをかける様にしています。(これは人それぞれだとは思いますが、自分は「適度なプレッシャー」が結構ポジティブに働くタイプだと気づいたので、勝手にそうする様にしています)
好きなことをやらせてもらえてる
エンジニアとしても今、楽しい案件をやらせてもらってるのですが、加えてエンジニア外の業務も結構やらせてもらってます(バックオフィス系とか)
自分は性質的に組織で働くことが好きなタイプの人間で、「自分が好きだと思える組織で、そこで働く人のためになることをする」ことが理想のあり方なんですよね。
入社前の面接でその辺りについても話していて、「非エンジニア業務もやりたければどんどんやっていいよー」と言ってもらっており、入社してそこらへんを実際ゴリゴリやれてるのも凄く楽しいですね。
理想として「各個人が自分の好きなことをやって、組織として機能する」みたいな状況が良いよね、と常々思っていて、私はそういう業務も結構好きだったりするので、楽しいな〜と思ってます。会社のニーズと自分のやりたいが合致してるな〜という感想ですね。
「誰が言うか」ではなく「何があるべきか」で話せる
しくみに入ってから人間関係のストレスが本当にないのですが(本当に飲酒量が減った)、個人的にはこれが一番大きいですねー。ホラクラシーの形をとっていることやそもそもエンジニアがそういう仕事であることが大きい要因かと思います。
新卒で働いてた会社とかだと、お偉い方には「Yes」か「はい」で答えることが当たり前だったりして、私は本当にそれが嫌だったんですよね、頻繁に喧嘩していました(私も大概に生意気だったので振り返って反省していますが)
今はそういう気苦労みたいのがなくて、単に「より良いものを作るためにどうするべきか?」という観点が揃った上で話ができていて、それは凄く恵まれていることだなあと実感しています。
しくみに入ってから「今日仕事したくないな〜」と思うことがなくなりました(二日酔いの時を除く)
フルリモートはいいぞ
やっぱり生活が自由にデザイン出来るので、フルリモートはありがたいですね。
私は札幌出身で現在東京在住なのですが、この間もワーケーションで10日程北海道に帰っていました。
ちなみにワーケーションって「あんまり仕事に集中できないのでは」とか懸念もあったのですが、普段と環境が変わった刺激のおかげか個人的にはめちゃくちゃ仕事も捗りましたので強く推しておきます。
一方でフルリモートは心身のケアが求められる
これはしくみに限らずの話ですが、自分の心身を健康に保つ工夫は求められるかなーと思っています。
何かに悩んだりストレスがある時って、流れとして「なんかモヤモヤが続く」→「何がモヤッとなのか特定する」→「周りに相談する」みたいな流れになると思います。
オフラインで一緒に仕事をしてると、最初の「モヤモヤ」の時点で周りが先に気づいたりするんですよね、「あの人最近元気なくない?」とか、「なんかこういう時辛そうだな」とか。
で、大丈夫ですか?みたいな会話があったりするんですが、フルリモートだとそこの検知が働きにくいので「言語化できないとストレスを共有しづらい」状況かなあと思っており、これは人によっては結構大変なことかもな、と感じています。
私は対処法として言語化できてない内から「なんかこういうことにモヤッとしてる」とか「辛い気持ちになってます」とかを雑に相談してるんですが、人によってはそれもしづらいだろうなあと思っています(特に真面目な人ほど辛いと思います)
ここら辺は自分で整えることが前提にはなるのですが、周りももっと検知しやすく出来るといいなーと思ってます。
とりあえず雑談の時間を増やすとかかなあ。自分の身近なところから色々試していきたいなと思っています。
今後の目標
足元の目標
以前書いたこの記事で色々と目標を書いているのですが、1年経過した時点での感想としては正直「まだまだだなあ」と言った感じです。
直近の目標で言えばとにもかくにも自走力ですね、「自分でなんとかしきる力」が足りないなと痛感しています。
自走のために欠けている力って人によって違うと思うのですが、自分の場合は「探索力」とか「未知を調べる力」あたりが弱いなあと認識しています。
これはそうした学びを人生で行ってこなかったという経験値の問題だったり、自分の性質として「広く浅く」人間なので掘り下げる探究心や好奇心が薄かったり等、性格に根ざした問題でもあるので、簡単に身につく物でもないと正直納得しています。
性格を治すことは不可能だと思っているのですが、マインドセットを変えることは意識的に可能だと思っているので自分のなりたい姿やありたい状態のために必要なスキルセットだと思って地道に行動していくのみだなあという感じです。
また、矛盾する様ですが、現状に歯痒さを覚え早くもっと仕事で活躍したい!とは思いつつも、それに囚われず自分の中の「好き」を何よりも大事にしていきたいと思っています。
結局「好き」でやっている人間が最強で、自分も開発外の業務を色々やっているのはしくみが好きで、しくみで働く人が好きで、そうした組織に貢献することが自分として好き、というだけの話なので。
みんながみんな好きなことをやって活躍してる組織が最高だよなあと思っています。
今今仕事で求められているスキルからはそれるのですが、個人的には競プロとか低レイヤーの話が調べてて一番わくわくするので、そのあたりはあんまり仕事のためになるか、とかを考えず気のむくままに学んでいきたいですね。あとやっぱりインプットよりアウトプットが自分は好きなので、「作って学ぶ」みたいなスタンスでわくわくしながらコードを書いていきたいなあと思います。
未来の目標
「3年後の目標を立てよう」という話が社内的にも最近ありまして、自分の中で色々と考えた結果現在はPdMになることを自身の目標にしています。受託案件で、自分の好きなサービスを提供する会社のPdMと協業みたいな形で世の中に良いサービスを生み出していく、みたいなことも出来たら最高ですね。
この目標に対して今の自分の全体的な仕事振りを省みると、「未来の出来事」に対する対応力が弱いことが課題です。仮説を立てて手探りで進んでいく力の不足があるなあと。過去と現在から道を作っていくことはそれなりに出来ているとは思うのですが。
自分の色々なスキルをパラメータ化してそれぞれ10段階で表したとして、全てのスキルに対して「6」は持っていて、何か2~3個「9,10」がある、というのが自分の理想の状態なのですが、この未来への力に関しては現状「3」くらいしかないなあ、、という感じなんですよね。
ここをうまく伸ばせれば足元のエンジニアとしてのスキルも含め全てのパフォーマンスが1段階進化するだろうな、という感覚はあるので、先の目標を見据えつつ日々鍛えていこうと思っています。
最後に
色々と楽しいことや出来ていなくて歯痒いことについて書き連ねましたが、こうした事柄が自分の中から出てくることが何より幸せだな、と思っています。
正直前職まではあまり働くことや自分自身の能力に興味がなく、お金をもらいつつ楽しく生きれればいいやくらいの感覚だったのですが、やっぱりエンジニアになってからコードを書くことそれ自体が楽しいので、「どうやったらもっと楽しくコードをかけるか」をずっと考える様になったんですよね。
フルリモートということもあり仕事とプライベートがかなりシームレスに繋がっているのですが、考えることが楽しいのであまり気にならないです。毎日があっという間で楽しいなーと思っています。
最近少しコロナが落ち着いたので、数年振りの友人と会う機会も増えてるのですが、皆から「前より若い」とか「明らかに活力がある」と言われていて、自分ごとながら「本当に良かったなあ・・」と思っています。
もちろん落ち込むこともあるんですが、楽しいと感じることの方が圧倒的に多いので、あまり小さいことに一喜一憂せず、これからも伸び伸びと頑張っていきたいと思います。
それではまた。