フルリモートで地方移住・移住先での物件情報のメリットやデメリットも紹介「地方で活躍できる生活を目指して 〜フルリモート転職編〜」

Date
November 13, 2020

はじめまして、今年4月に入社した tanukiti1987 です。

私は東京から地方に移住することを前提に転職先を探し、しくみ製作所に入社し、最近栃木に移住しました。

「移住をしたい」と思うことと「実際にする」ということには多少なりとも壁があると思っていて、この記事では主に首都圏から地方へ移住したい!と思った方の背中を少し押せるような情報をお伝えできればと思います。

※ 全4回の記事になる予定です。

今回の記事の概要

今回の記事では以下の内容に触れていきます

  • なぜ地方移住したいかを自分の中で整理する
  • フルリモートを前提とした職場探し

ではでは、一つ一つ私の実体験も踏まえながら、お話していければと思います。

いつか地方移住してみたいを叶える

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私は地方のコンピューターサイエンスを学べる大学を卒業し、東京で11年ほどIT企業にてシステムエンジニアやマネージャーなどなど、様々な仕事をしてきました。

大学の頃の話になるのですが、地方の大学に通っていた私は、勉強はほどほどに頑張りつつ、地域の人と、地域活性化の一環として、お祭りやイベント開催等のボランティア活動をしていました。

地域の人とのリアルなつながりが多かったこともあり、その地域への愛着は強く、生活のしやすさ・楽しさというのは今となっても良い思い出として印象深く残っています。

しかし、そんな愛着のある環境にあった大学を卒業しても、いざコンピューターサイエンスの知識を活かして仕事をしようとなると、やはり首都圏に出ることになってしまいます。

せっかく地方が大学を作り、学生を育てても、卒業生が経済活動を行うのは、首都圏。 そんな現状を目の当たりにしていたので、自分のベースを作ってくれた地方への恩返しとして、将来的には地方で暮らし、仕事をしていきたいと首都圏で働き始めたころから思っていました。

いつかはいつくるのか

いつか、いつかと思いながら長らく東京で働いていたのですが、直近の転職をしようとしたタイミングで、もう一度この思いにまっすぐ向き合ってみることにしました。

恥ずかしながら、これまで自分は地方移住をするためのいくつかのトリガーを考えていました。

  • 個人開発しているプロダクトで生活に余裕が出るほど売上が出てきたら。
  • ベンチャー企業に務め、十分なストックオプションから資産を増やすことができたら。
  • そうでなくても、会社員として十分な貯蓄を貯めることができたら。

どれも挑戦してきた一方で、恥ずかしながら地方移住を決断できるほどの成果をあげることができていませんでした。

では、いつになったら、このトリガーが引かれるのかということを考えてみると、そのタイミングは一生来ない可能性が高そうだという結論に落ち着きましたw

思い立ったが吉日。失敗したらいつでもやり直せる。という風に捉え直し、思い切って、地方移住を現実化させるための行動を始めました。

地方で首都圏と変わらず働ける職場探し

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では地方で働こう!となっても、地方ではそう簡単にシステムエンジニアの職は見つかりません。

正確にはシステムエンジニア職があまり見当たらないことと、見つかったとしても待遇面が首都圏と比べると極端に落ち込んでしまうような求人ばかりがよく見つかります。

会社が見つからないとなるとフリーランスか。ともなるのですが、一度に2つのこと(移住&フリーランス)をするのはリスクも高いだろうと思い、会社員としての転職を目指していくことにしました。

私の場合、今回の転職にあたり、次の職場を見つけるためにいくつかの優先順位を決めました。

優先順位1: 全社員がフルリモートで働いていること

移住先の地域の会社に勤めるというのは、企業数からも待遇面からも厳しそうな印象があったため、フルリモートが可能な職場を探すことにしました。

私が転職活動を始めた2020年2月ごろは、まだコロナウィルスの影響によるリモートワーク(テレワーク)勤務が主流ではなく、フルリモートで働ける会社は多くなかったですが、現在ではもう少し転職の際の選択肢が増えているのではないかと思います。

リモートワークは可能だけれど、週に一度は物理出社が必要という会社も中にはあったのですが、そうなると物理出社組と論理出社組の間で情報やコミュニケーションの格差が生まれてしまうのは想像に難くありませんでした。(私の想像なので、うまく運用できているところもあるんだとは思います)

優先順位2: 待遇/報酬面が極端に落ちないこと

地方に移住したことで、収入が大きく減ることは私の中で避けたいことの一つでした。

もちろん、首都圏から離れることで生活コストは下がるので、多少下がってもそこまでのインパクトはないのですが、最先端の機器に触れたり、情報に敏感でいられるくらいの余裕があったほうが、エンジニアとして様々なものに触れる機会を、移住前と変わらず作れるだろうと思っていました。

なかなか報酬体系を明らかにしている会社は少ないですし、入社前から自分がどれほどの給与がもらえるのかを知ることは難しいですが、面接などを通して、許容範囲に収まるような報酬が得られそうかというところを確認していきました。

(もし移住してから、齟齬があったとなると次の職場を探すのにも一苦労ですし、少し話しづらい内容ではありますが、しっかり会社と話しておいたほうがよさそうだ。と思っていました)

優先順位3: 仕事の内容

転職における優先順位の一番最後においていたのは仕事の内容でした。

自社プロダクト開発か、受託開発。どちらにするか。みたいな話はよくある話ですが、これまで自社プロダクト開発が中心の会社で働いてきた印象としては、仕事のスタイルはどちらも大きく変わらないだろうという印象でした。

どんな開発でも人と人との関わり、納期、予算などなどがあり、それが社内に閉じるか、社内外問わずなのか。という違いだけで、本質的なものづくりとしては、どちらも大きくは変わりはありません。

もちろん、常にひとつのプロダクトを作り続けるか、お客様により関わるプロダクトが変わる。というのはありますが、個人的にどういうものづくりをするか。というのは後ろの優先順位として整理しました。

また、全社員がフルリモート&自社プロダクト開発だけを行なっている会社となると、そういう会社自体がかなり稀となってしまい、選択肢を狭めてしまうため、上記のような考えになった。ということもあります。

SNS 等で情報収集しつつ、話を聞く

上記の優先順位を元に職場探しをしていくのですが、フルリモートワークの職場探しでは、通常の転職メディアではそもそも求人が見つかることも少なく、私が主に見ていたのは、以下のページでした。

ここから事業内容やフルリモートの可否を眺めながら、個別に各社のことを調べていきました。

(久しぶりに眺めましたが、どんどんフルリモートワーク可の会社が増えていますね!)

上記の内容だけだと各社の情報は限られているので、気になる会社については

  • コーポレートページ
    • プロダクトがあれば、どんなプロダクトを作っているのかも見ていく
  • Google で「会社名」で調べて、ヒットするものに目を通していく
    • プレスリリース、インタビュー記事、働いている人と思われる方のブログ記事などが見つかり、とても参考になります
  • SNS で会社のことについて投稿している人を眺める

といった感じで、会社情報を収集していきました。

しくみ製作所も Twitter で情報を発信しているメンバーが居たので、その人に声を掛けてお話を聞き、上記で書いていたような優先順位とも合致したため、面接の後、無事入社することになりました。

フルリモートの職場を探すに当たっては、面接を受ける(自分自身)側も、面接官の方と話しやすいかどうか、疑問に思ったところを聞きやすいか。みたいなところも感じながら進めて行くとよいのかなと思ったりしました。働き始めたら、常に画面越しでコミュニケーション取ることになりますし!

本記事まとめ

地方移住したいな。というところから実際に転職に至るまでの部分をどんな風にやってきたかを書き起こしてみました。

手前味噌ですが、しくみ製作所の全社員フルリモート勤務の構造は非常に安定感があり、情報の透明性・心理的安全性が高く、一人ひとりがほどよく自律していて、仕事のしやすさはこれまでに勤めてきた会社とはまた別物の面白さがあったりします。

このあとの記事では、この面白さについてお話したり、安心して移住するための材料づくりや、移住先の決定、引越しや引越してからの生活についてなど、お届けできればと思います。

それでは、また。