自社サービスreBakoで解決したいこと・プロダクトの特色

Date
October 29, 2020

nozomuです。2020年9月にプレスリリースを打ったサービス『reBako』について、前回は開発のきっかけをお届けしました。今回は、reBakoでどのようなことが解決できるのか、そんなお話をしていきたいと思います。

サービスのターゲットは?

まず、本プロダクトは誰のためのサービスなのか、ということから話しましょう。主にはイベントの主催者です。

記事の序盤に書いた通り、我々の課題を解決するツールだということを考えれば、オンライン飲み会ツールみたいな感じにして飲み会の幹事に向けた方がわかりやすいのでは?と思いますよね。でもそれではプロダクトとしては不十分なんです。実際、いくつかオンライン飲み会用のツールがMarketに出たと思いますが、どうでしょう?うまくいっているでしょうか。私はそれらがマネタイズできるサービスレベルに達するとは考えにくいと思っています。単一の課題を解決するツールにしてしまうと、対象のMarketサイズが小さくなりすぎて、マネタイズすることが非常に難しくなるのです。我々が3年前開発に着手できなかったのも、Marketサイズがあまりに小さかったから、というのが一因であることを考えればわかりやすいでしょう。

したがって、ある程度サイズ感のあるMarketをターゲットにする必要がありました。さて、それでは我々の課題を解決しつつ、サイズ感があり、かつ同様の課題感を持っているMarketはどこか?それがイベントの世界でした。

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with コロナの今、当然リアルイベントが開きにくい状況になっています。まだ、ブロードキャスト型のイベントであれば、オンライン上で実施する手段がいろいろありますよね。しかも大衆に馴染み深いものが多い。しかし、双方向性の高いオンラインイベントツールは極端に少ない。それは、そういうニーズがそもそもなかったからだと私は考えています。なぜなら双方向性の高いイベントというのは、オフラインで会う特別感(我々は非日常感と呼んでます)が大切だと考えられているからだ、という仮説を立てています。例えば「お祭り」を考えてみてください。これを最初からオンラインでやろうとは誰も思いませんよね笑

もちろん、お祭りに使っていただいても良いのですが、我々としてはもう少しビジネス的な用途を考えています。より具体的にいうと、合同説明会や即売会などの我々が「ブース型」(多対多で双方向性があるイベント)と呼んでいるイベントの開催になります。これらのイベントは参加者・出展者・主催者のメリットが非常にわかりやすいため、ビジネス的に非常に大事なイベントとなりますよね。それぞれのメリットについては、イベント企画をたくさんしている会社(R社とかM社とかP社とか・・・)の方が圧倒的に詳しいと思いますので、ここでは割愛します。ともかく、この手のイベントは開催したいターゲットが一定数見込めたので、十分にビジネスが成り立つと感じました。

一方で、我々の課題だったオンライン飲み会も、広義にはブース型イベントに当てはまりますよね。つまり、ツールに拡張性をある程度持たせておいて、オンライン飲み会風のブースを作ることができれば良いわけです。この拡張性の高さは、プロダクトというより会社の特色がよく出ている点だと思うので、理解していただけると興味深い考察ができるかもしれませんね。こうして初めて、我々もターゲットの一人となることができたわけです笑

プロダクトの特色

プロダクトの中心にあるのは拡張性の高さだと思います。ブース型のイベントにも様々なパターンがあるんですよ。ただ机と椅子を配置すれば会場ができあがるわけではないですよね。ステージがあったり、雑談スペースがあったり、資料ブースがあったり・・・主催者はいろんなコーナーを準備する必要があります。さらに、これが複数の出展者が絡むようなイベントになると、出展者自身の色も出したいと感じたりするわけで、非常に複雑なデザインを要求されることになります。

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※画像はイメージです

そこで、reBakoにはその辺りの思想をできるだけ柔軟に反映できるよう工夫をしています。会場のサイズ、アイテムの配置、背景デザインなどはもちろん、ブースごとのデザイン変更などにも対応できるようにしています。また、配置するアイテムに機能を持たせている点も特徴だと思いますね。机と椅子で打ち合わせ場所、長椅子で待ち行列、ステージで配信台、みたいに、特別な操作を要求せず直感的にわかるような表現で、一つ一つのアイテムに機能を持たせているんです。かなり概念的に新しいサービスになるので、できるだけ多くの人がすぐ理解できるようにしたい、という気持ちも込められていますね。

今後の展開

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。どうも私が文章を書くと長くなりがちで、最後まで読んでもらうのはちょっと厳しいんじゃないか、というより、逆にこれであまり発見のない内容だったら非常に申し訳ないな、と思います。読んでいただいた方々には、何かしら示唆のある文章になっていたら幸いです。あるいは、reBako自体に興味が湧いたよーという方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。最後に、今後このサービスをどうしていきたいかについてだけ軽く触れておきますが、この辺は普通に宣伝になるので興味があればどうぞ。

執筆時点(2020年10月)ではβ版ですので、機能的にはまだまだ不足している状態です。まずは、自由にレイアウトが行える管理画面の作り込みですね。また、現状合同説明会的なイベントが中心の設計になっているので、即売会やゲームの大会なんかにも特化したような機能を追加していきたいと考えていますし、ロードマップも引いてあります。今年度中には正式にリリースし、広く使ってもらえるようにしたいと思います。