はじめに
やあ諸君。デザイナー兼ジャックスパロウのsparrowだ。 今回は、船長のデザイン作業に関するあれこれを、弊社サービスである『reBako』のケースでご紹介していこうと思う。
- プロダクトロゴ
- プロダクトの配色
- UI/UXの気遣い
1. プロダクトロゴ
サービスのコンセプトを理解して組み立てる
まずは軽くヒアリングだ。そして頭のなかにラフすることから始める。 ラム酒の準備も忘れずにな。
リモートでのシンプルなハコを提供し、 空間・イベント設計をしてくれるクリエイターと共に、リモート上でのイベントを促進する
「ハコ」「空間」「イベント」というキーワードという言葉が拾えたので、それをビジュアライズしていく。 今回はとても具体的なキーワードなので「立方体」が容易にイメージできたが、場合によってはとても抽象的なキーワードばかりの時もあるんだ。そういったときには思いつくものをひたすら落書きして、イメージを固めていく。
「縁結び」「祝い」「結婚」などがキーワードに含まれていた例
しかし、「ハコ」は単純に立方体で良いが、「空間」や「イベント」も考慮しなければならないな。 そこで俺は立方体を表す物に「隙間」や「アキ」だったり、奥行きを取り入れることで「空間」を表現するんだ。
ビジュアライズ方法も色々で、複雑な形状でイメージをより具体化したものだったり、シンプルな形状もあるんだ。
前者は「ユニリーバ」や「スターバックス」というブランドが有名だな。 後者は「グーグル」や「ナイキ」あたりだろうか?
複雑ロゴの場合「何を表しているのか」がわかりやすいのでコンセプトを伝えやすいし、シンプルロゴの場合は「覚えやすい」といったそれぞれ異なったメリットがあるんだ。
今回のreBakoに関しては、複雑な表現で表すようなキーワードでもないから、「覚えやすさ」のあるシンプルなラインのみの表現とした。 そこにさっき言ったようなアキを作り、アキによって分離した部分の形状を頭文字の「R」に見立てたんだ。
ちょっと酒を頂戴するから待ってくれ。
なんだか「イベント」ってキーワードどこいった?という声がたくさん聞こえてきたな。 なーに安心しろ。盛り込んでる。
「イベント」といってもそれぞれで、コミュニケーションが主体なのか、はたまた展示会のようなモノが主体なのか色々あるだろう。 たとえば「イベント」=「にぎやか」-> 人が両手あげて騒いでるイメージ(\(^o^)/ こんなの)を入れたくなるのが普通だ。 だがな、ただ複雑になってしまうのと、ハコのなかを多様に設計(わくわくクリエイト)してほしいという想いが薄くなっちまうわけだ。 「イベント」ってもんは空間を使って自由にクリエイトしてほしいといった気持ちで、敢えて中身をカラにしたんだ。おわかり?
ここまでは大抵の場合、ラフ等のスケッチで進むんだ。 だいぶ形が固まってきた時点で細かいディテール調整等を行って完成に至る。 ちなみにディテール調整は、ロゴグリッドや黄金比グリッド等でバランスをとる事が多いな。
これにプロダクトカラーだったりブランディングカラーが配色されて、ロゴが決まっていくわけだ。
次回は『プロダクトの配色』について紹介していこうと思う。
諸君、お嬢さん!今日という日を忘れるな! 捕らえ損ねちまったな、キャプテン・ジャック・スパロウを!