優しくて建設的な環境であるしくみ製作所でPMが連携しやすいエンジニアになりたい「ポテンシャル枠奮闘記〜saito編〜」vol.02

Date
February 3, 2022

はじめに

こんにちは。しくみ製作所の saito です。

2021年の1月からエンジニア職として働いており、約1年が経ちました。

今回は「業界未経験からエンジニア転職して、1年働いてみてどうだったか、成長できたことはあったか」という話をつらつらと書いていきます。

前半は真面目に、後半はゆるくいこうと思います。

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技術面での成長について

未経験ということでとにかく心配だったのが、「本当についていけるのだろうか」ということでした。これに関しては、順調に成長できているのかなというのが正直な感想です。

実装では、フロントエンド(React、Next.js)とバックエンド(Ruby、Rails)をどちらもやらせてもらっています。

どちらも実務レベルでないところからのスタートでしたが、テックリードの sakky さんや、メンターの yoshitsugu さんにおんぶに抱っこさせてもらい、複雑すぎる実装でなければなんとか自力で進められるくらいにはなりました。ちょっとだけ自信もついてきています。

ただ、こういった知識量の増加よりも、個人的に一番成長できたなと思うのは、タスクやエラーにどのように対処していくかという部分です。

タスクであれば、いきなりコードを書き始めず、以下のことを考えています。

1. 前提 : なぜそれが必要なのか? / それによって顧客は何をしたいのか?
2. 設計 : どのような実装案が考えられるか? / それぞれのメリット・デメリットは何か?
3. 納期 : 各案はそれぞれどれくらいで実装できそうか?
4. 提案 : 実装案のどれがおすすめか? / そう提案する根拠は何か?

特に、難易度が高い実装のときは、まずこの手順で進めています。

納期や残りの工数が透明化されるため、プロジェクトマネジメントの面でかなり役立っていると思います。あと、目的と設計をチームで共有してから進めるので、引き継ぎもしやすく、大きな手戻りなども少なくなっていると感じています。

続いて、エラーであれば、パニクってあれこれ始める前に、以下のことを整理しています。

1. 事象 : いつ・どの操作中に・どこの部分で・どのようなエラーが発生したのか?
2. 問題 : 影響度はどうか? / 緊急度はどうか?
3. 原因 : そのエラーがでる理由は何か? / それが理由だと言える根拠は何か?
4. 解決 : 根本対応はできるか? / 1次対応ならできるか? / 顧客が許容可能な状態にはできるか?

エラー対応に関しては、実は入社後半年たっても、パニクってうまくできていませんでした。

ただ去年の9月頃、エラーの緊急対応で abe さんがジョインしてくださったことがあり、そこで一緒にデバッグをさせてもらったことで、エラー調査の仕方をだいぶ掴むことができました。

あの落ち着きと対応力は今でも鮮明に覚えていて、一生の目標になると思っています。

仕事面での成長について

仕事の進め方に関しても、成長を実感できています。

特に、月次で行う仕事力面談がかなり有益です。そこでは、先月の働きぶりへのフィードバックと、今月の行動目標を一緒に立てる時間を、メンターの kamoc さんにとっていただいています。

行動目標に関してはシンプルなものがほとんどです。「結論ファースト」「仮説を持って考える」などです。面談のたびに意識づけがされるので、これらはかなり習慣化されてきています。

例えば、Slack への投稿1つ取っても、

- PREP 形式になっているか?(結論 → 理由 → 具体例(案出し)→ 結論(提案))
- 提案ベースになっているか?
- 案のメリット・デメリットや松竹梅を用意できているか?

など、状況に応じて、仕事を進めるのに適したテキストを考える癖がついてきています。

これはエンジニア職に限らずどの職種でも重宝されるスキルだと思うので、これからも継続していきたいです。

また、ありがたいことに、仕事面で自分が得意なことを見つけることができました。それはミーティングでの画面共有や議事録を取る「セクレタリー」です。

フィードバックとしては、

- あとから見たときに、そこでの会話が思い出されるテキストになっている
- 発言のまとめ方が上手。発言を一から十まで全部書いてかなくても要点がわかる
- Notion などのツールの操作が早く、会議の進行を停滞させていない

などの声をいただけています。

エンジニア職での入社でしたので、まさかこういう面で褒めてもらうことがあるとは意外でした。コードを書くこと以外で重宝される部分があるのは1つの安心材料になるし、自信にもつながるので、知れて良かったなと思っています。

しくみ製作所で一年働いてみて

ここからは思いつきで、ゆるく感想を書いていきます。

これからもやっていけそう?

これに関しては「問題ないと思う」という答えになるかなと思います。

というのも、今は中長期目線で組織の構造を変えている最中のため、これから大丈夫そうかはなかなか予想しづらいからです。

ただ、私が心地よいと感じている、「提案がしやすい環境」や「優しくて建設的な環境」であることは今後もまず変わらなさそうなので、とりあえずは大丈夫かなと思っています。

思い出深いできごとは?

上にも書きましたが、やはりエラーの対応ですね。

対応期間は全体で1週間ほどあったのですが、毎日「今日で解決できるかな、、」という不安との戦いでした(正直寝る前は「あと80時間くらい朝が来なければいいのに」と思ってました)。

ただ、それで成長できたこともあったので、悪いことだらけではありませんでしたね。。はい。

髪が伸びた

テレワークを1年もすると、見た目もだいぶ変化しました。特に顕著なのが髪型です。

髪型でごちゃごちゃ言われる環境から卒業したので 仕事は基本テキストで(カメラをONにせず)やりとりするので、セットしやすさ重視の髪型より、やってみたい髪型にしやすくなっています。

ただ、今は長すぎるので、今週末にでもカットしてきます。。

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今後はどうなりたいか?

これからに関しては「PM が連携しやすいエンジニア」になりたいと考えています。

1年間仕事をする中で気づいたのが、締切や差し込み対応などに応じて、タスクの進め方を調整するのが楽しいな、ということです。「無理です」と簡単に片付けずに、「どうしたらできそうか」をチーム全体で考えるのが好きなのだと思います。

基本的に、これらのことはプロジェクトマネージャー(PM)が主導で行うのですが、PM が調整しやすくなる動きができたときに、やりがいを感じられているという気づきがあります。

調整しやすくなる動きとは具体的にはどういうことかというと、すでに記載した「技術面・仕事面で意識していること」です。現状がすぐに把握でき、誰が・どのタスクを・いつまでに倒せそうか調整しやすい状態を常に作っておくということですね。

次の1年に関しては、これらのことを忘れず継続しつつ、設計力やコーディング力を着実につけていければいいなと思っています。

おわりに

あっという間の1年でした。

次の1年は補助輪が外れた状態でのスタートとなりますので、自立して安定したパフォーマンスができるようになるのが目下の目標です。

あと、これからは自身の成長だけでなく、今後入ってきてくださるポテンシャル枠の方々の成長にも貢献していければと思っています。