実務未経験のエンジニアを育てる「ポテンシャル枠 立上げ編」

どうも、こんにちは!

reProc 事業責任者の加茂です。今回のブログでは私達の事業部で新たにスタートした、実務未経験のエンジニア採用制度の立ち上げについて紹介したいと思います。

ポテンシャル枠とは

ポテンシャル枠とは、上記にもありますように実務未経験のエンジニア採用枠のことです。短期的に足りない役割を補う中途採用のような位置付けではなく、中長期的に目指していきたい組織を時間をかけて作っていくための採用です。

立ち上げの動機

私達reProc事業部では組織づくりの観点で『みんなが成長し続けられるコミュニティ』を目指しており、そのゴールから逆算していくと、『みんなが成長し続けるコミュニティ』にするためには『ナレッジマネジメント』や『教育』といった要素が必要で、『ナレッジマネジメント』や『教育』に取り組むことがみんなにとって合理的な状況を作るために、成長の余地がたくさんあるポテンシャル枠採用を始めた、というのがポテンシャル枠立ち上げの理由になります。

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これまで、しくみ製作所では経験者の中途採用を中心に行ってきたので、多少の個人差はありますがエンジニアとしての仕事をこなせるメンバーが集まっていました。

そのようなメンバーが集まって仕事をしていると、知見を共有したり他のメンバーに教えたりすることをせずとも、日々の業務は問題なく回ります。ですので、わざわざメンバーが労力をかけてまで『ナレッジマネジメント』や『教育』に取り組む理由がありません。

しかし、様々なプロジェクトに関わっていると、同じ問題でハマって時間をかけていたり、社内で車輪を再発明していたりというシーンが何度も見受けられました。

みんなの知見を持ち寄れば繰り返し作業を減らしてもっと有意義なことに時間を使えるのに勿体ないという気持ちと、それ以上に、このままではしくみ製作所という組織が強くなって行かないことに課題感を覚えました。

そんな経緯でポテンシャル枠採用を始めることにしたのですが、もしもこの取り組みが失敗してしまうと今後会社としてポテンシャル枠を採用することに対して消極的になるでしょうし、何よりも入ってくれた人のキャリアに傷を付けてしまうことになるので、失敗しないようにドキドキでした。

ポテンシャル枠制度立ち上げで工夫したこと

次に、実際にポテンシャル枠を迎え入れるにあたり、工夫したことについて紹介していきます。

教育チームと現場の開発チームのダブルメンター制

ポテンシャル枠メンバーは教育チーム(通称: 寺子屋)と現場の開発チームの2つのチームに所属して、それぞれのチームでメンターがつくようになっています。

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教育チームはポテンシャル枠メンバーがエンジニアとして必要なスキルを学習することを目的としていて、技術力や仕事力を体系的に学べる場を目指しています。一方で、現場の開発チームはポテンシャル枠メンバーがプロジェクトメンバーとして成果を出せるスキルを身につけることを目指しています。

教育チームが行っている体系的な学習だけでは実践で通用する力が身につかないし、現場の開発チームが行っている実践的な学習だけでは基礎力が身につかなかったり他プロジェクトで通用しなかったりする恐れがあるため、2つのチームに所属することで体系的な学習と現場での実践をバランス良く体験できることを目指しました。

また、開発現場チームでのタテの繋がりと、教育専門チームでのヨコの繋がりを設けることによって、ポテンシャル枠メンバーを媒介としてプロジェクト横断での知見の共有が促進されると良いなと思っています。

教育専門チーム(通称『寺子屋』)の取り組みについては、また寺子屋の yoshitsugu さんの記事で紹介する予定です。

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気兼ねなく過ごせる居場所としての同期コミュニティ

ポテンシャル枠募集をはじめてから、ほぼ同時期に3名のメンバーを採用しました。

3名をほぼ同時に採用したのは『教育の効率化』という目的もありますが、実は『気兼ねなく過ごせる居場所を作る』というのが主な目的だったりします。

私自身にとっても、新卒入社した会社の同期は今でも良き同僚で、良き友人で、良きライバルでもある、かけがえない存在です。また、ほとんど気を使うことなくフラットに話しやすい貴重な存在でもあります。

そんな同期の存在によって、ポテンシャル枠のメンバー達にとって、しくみ製作所がより居心地の良い場所になると良いなと考えています。

ポテンシャル枠を受け入れて知見が表出化される機会が増えた

まだ迎え入れてからの期間は短いのですが、当初の目的であった『ナレッジマネジメント』や『教育』という要素への取り組む足がかりとして、ポテンシャル枠採用は良い打ち手だったのではと感じています。

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特に知見の表出化に一役買っているのがポテンシャル枠メンバーの『日報』です。

ポテンシャル枠メンバーは1日の終わりに自身で『ふりかえり』を実施して日報を書くことになっています。

その中で『学んだこと』というコーナーがあるのですが、その内容は「あるある」な問題から、私も知らなかったような事柄まで扱われており、私自身が日報を通じて勉強させてもらっているような感覚でいます。

また、日々の業務におけるポテンシャル枠メンバーとの会話の中で、自分のとしては「ためになるフィードバックができたかも」と手応えを感じたとしても、その日の日報を見ると意図とは異なる解釈をされていたり、そもそも触れられていなかったり...(悲)、自分のフィードバックに対するフィードバックツールとしても活用しています。「何を伝えたか」ではなく「何が伝わったか」が全てですからね、難しいものです。

他にも、教育チームでのポテンシャル枠に対するフィードバックをきっかけに、ソースコードの静的解析ツールがプロジェクト横断で導入される動きがあったりなど、ポテンシャル枠メンバーを媒介して社内の知の流通性が良くなっているように感じています。

また、知見が表出化する機会が増えたことによって、熟練者の活躍の幅も広がったように感じています。元々一緒に仕事をしていて頼れる存在ではあったのですが、ポテンシャル枠と一緒に働くことによってその人が隠し持っている小ワザがポロッと表に出る瞬間があったりすると、改めて凄いなと思います。

(こういうのって、別に隠している訳ではないんですけど、表に出すきっかけが無いんですよね。)

おわりに

ポテンシャル枠を立ち上げて運用するにあたり、現場の開発チーム、教育チーム、採用に関係する皆さんには一緒に頑張ってくれて本当に感謝しています。ありがとうございます。

また、ポテンシャル枠メンバーとしてしくみ製作所に入社してくれた3名も、教育を受けるだけでなく「ポテンシャル枠制度が成功するためにどのように貢献できるか」を自発的に考えて行動してくれるような Give & Take の精神の持ち主で、本当にステキなメンバーを迎え入れたと胸を張って言えます。

私達 reProc 事業部のミッションは『教育と自動化でみんなが活躍できるステージをつくる』です。今回はみんなが活躍できるステージを作るための社内向けの打ち手でしたが、今後は対外的にもこのミッションを果たせるような事業を作れるように頑張りたいと思います!

ではまた!