はじめに
みなさん、こんにちは!しくみ製作所の穂積です。
フルリモートワークを採用しているしくみ製作所では、好きな場所に住んで働くことができます。私は生まれ故郷の福島県に住んでいるのですが、せっかく地方にいるので、地方での楽しみをマスターしたいな〜と今回は新たな挑戦をしてきました。自然薯掘りです!
自然薯とは?
自然薯とは日本原産の芋類です。滋養強壮に良いとされ「山菜の王者」と呼ばれ親しまれてきました。すりおろすと、とても粘り強く最高に美味しいです。よく勘違いされるんですが、スーパーで売っている山芋や大和芋とは全く別の種類になります!(粘りが全然違う)
まずは自然薯を見つけねば
というわけで、自然薯掘りに挑戦することにしたわけですが、何も知らない私が1人で掘れるわけがありません。そこで、地元の自然薯マスターであるO氏に三顧之礼を実施しました。(地域の草刈りの度にお願いした)
O氏は自然薯を掘って40年。土を見れば自然薯が生えているかわかると言われるエキスパートです。まず、O氏に自然薯の見つけ方を教えてもらいました。
自然薯を見つけるコツは大きく2点あります。1つ目は自然薯の葉っぱの形はハート型で互い違いに生えることです。2つ目は自然薯の葉はいち早く紅葉します。周りの樹木よりも早く紅葉するため、10月頃に探しておくとスムーズに見つかるそうです。今回はO氏が事前に見つけてくれていたため、掘るところから開始することができました。
掘るべし!穴を掘るべし!
よし!場所がわかれば掘るのみよ!と思っていたのですが、自然薯掘りは奥が深かった・・・(穴を掘るだけに)
最初に驚いたのは使う道具です。芋掘り棒という道具を使うんですが、どう見ても掘れなさそうなんです。笑 長〜い棒に平べったい金属がついてる道具です。私が想像していたのはスコップだったので、「これで掘れるのかな?」と思いました。
さて、掘り進めていくと謎がとけてきます。自然薯掘りでは穴をなるべく小さくすることが大事なんです。なぜなら、大きく掘るほど疲れるからです。(当たり前だ・・・)O氏が堀った穴は 40cm x 40cm 程度。このサイズでひたすら垂直に掘り進めます。これがスコップだとこうはいきません。疲れずに穴を掘るために芋掘り棒はこの形状をしているのですね。
疲れないための芋掘り棒ですが、1時間も掘るとやっぱり疲れます。笑 最終的に掘った穴の深さは1m以上!私がスポッと入れてしまうぐらいの穴になりました。
大きな自然薯が取れた!!!
そして感動の瞬間!!!なんと1m超えの大物をゲットすることができました!!!
動画でどうぞ!(声に元気がないのは疲れ果ててたからです。笑)
うまい!!うまい!!!
取れた自然薯はとろろ芋と磯辺揚げにして美味しくいただきました。磯辺揚げはまるで餅のような食感で甘みもありマジで最高でした!!!とろろ芋で驚いたのは粘性が高すぎて薄めて食べるのが当たり前ということです。(知らなかった)
自然薯のとろろは中央画像のように信じられない粘性を持ってます。このままでも美味しいんですが、白米やマグロにつけるには昆布出汁で薄めるとちょうどいい感じでした。
さいごに
というわけで、自然薯掘りについてお伝えいたしました。こういう遊びができるのもリモートワークの良さですね♪ 実は他にも山菜採り、ニジマス釣り、スノーボード、登山などに挑戦しています。みなさんもリモートワークで働き、好きな趣味を楽しめる場所に住んでみてはいかがでしょうか。
その他に教えていただいたこと
記事のテンポを重視し詳細を省きましたが、いっぱい教えてもらったので書きます。奥が深い。
自然薯豆知識
- 自然薯は大きくなるのに5年程度かかる。大物のみをとるべし。
- 大物かどうかは蔦の太さでわかる。
- 美味しい自然薯ができるのは広葉樹の葉っぱが枯れた黒ボクと呼ばれる黒い土壌
- 栄養分が豊富で大物になりやすく、土が柔らかいためまっすぐ伸びやすい
- ムカゴという実がなる。栗のような味がして美味しい。
- 見つけた自然薯の場所には本人だけがわかる印をつける。わかりやすいと他人に掘られる。
- 自然薯掘りのベストな時期は二度目の霜が降りた頃
- 霜がおり草が枯れることで自然薯は根に栄養を蓄えようとするため。
自然薯掘り手順
- 自然薯掘りの詳細な手順は以下の通り。
- 自然薯の芽を上辺の中央にとり、40cm x 40cm 程度の範囲を定める
- 正方形の範囲を上部と下部に分けて掘り進める
- まずは芋から遠い下部を掘り進める。30cm 程度掘れたら上部にうつる。
- 上部は芋に近いので傷つけないように、芋掘り棒を縦にして崩すように掘り進める
- 芋がある程度見えてきたら、芋の上の方を竹などを使って固定する
- 掘り進めた際に手前に倒れるのを防ぐため
- 理想的には芋の先端より10cm程度下まで掘り進める
- 綺麗に外れるようにするため
- 最後は芋の周りの土を崩し、スポッと取れると理想的。