しくみメンバーの魅力を伝えるインタビューシリーズ。 第5回は、アプリエンジニアの ”ma-kun” です。
やると決めたことは必ず結果を出してきたというこれまでと同じように、近い将来叶えたい夢があるとのこと。どんな夢なのでしょう。 ご家族や恩師、仕事においても「感謝」という言葉がたくさん聞かれたインタビューとなりました。
メンバーがこれまでの歩みを振り返る形でご紹介いたします。
すべての学びはテニスから
喘息があったので3歳から水泳をやっていました。小学校卒業時まで続けたんですが、小学6年生の時には 大会でメダルを総ナメにして、今でもこの記録は更新されていないらしいです。選手コースで一日3キロくらい泳いでいたからか、喘息もすっかり治りましたね。
両親がテニスをやってた影響で自然と自分も「やってみたいな」と思い、中学生の時に学校外のクラブへ所属しました。そう、テニス一家なんです。受験も公式テニス部がある高校一択、テニス漬けの毎日を送っていました。
高校入学直後から、1年生では自分だけがレギュラーだったので、いいのかなと思いつつ...頑張っていましたね。生徒同士でメニューを考えることもあって、同じ目標に向かってメンバー皆が協力して高めあってる感じで、とても充実していました。2年生になって外部のコーチから色々アドバイスをもらえる環境になったのですが、後から聞いた話、このコーチは顧問の先生が自腹で雇ってくれていたみたいで、感謝の気持ちでいっぱいになりました。大学生になってから知ったんですよね、本当に有難かったなぁと思っています。
部活が終わって帰宅してからもテニスがしたくてしたくて、壁に向かってひたすらサーブ打っていた記憶があります。試合では、強化指定校にいつも負けていましたが、3年生の時にしっかり勝つことができました。県総体では団体1位、ダブルス3位で終えられ、いい思い出となっています。
やっぱり、この頃の経験が今でも活きていると感じますね。吐くまで練習していたので。 コートの端から端までボールを振られて打ち返す練習では、コートに連続で10本入るまでが終了条件でした。この条件を満たさないとやめられないので、身体が拒否反応起こしてもやるしかありません。とても辛くはありましたが、限界状態の自分の姿が見えるので、さらなるレベルアップのヒントにもなっていました。 こうしたテニスを通しての経験が自分の軸となっています。そして、今でも時折思うんです。
「あの頃のように必死でやっているのか、あの時の苦しさに比べたら大抵のことはなんともないな」
テニスは団体も経験していますが、一つのことに同じ熱量を持ってやっていないとチームの団結力は高められないと思っています。だから、何事も同じ熱量の人と共にしたいです。
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実家は祖父の代から工務店を営んでいて、幼少期は木で遊ぶことも多かったです。木刀を作ってもらって、弟とバチバチやってました。現場に連れて行かれて、計測なんかの手伝いしたり、カンナやノコギリ、工具一式に囲まれていましたね。
ある時、工務店を継いだ方がいいのか、母に尋ねたんです。建築学科を受験しようかと思ってたんですよ。そしたら「継がなくていいから自分の人生を生きてほしい」と言われました。
それから、何しようかなと思った時にタイピングソフトで遊んでたのが楽しくて、「これ自分で作れたらな」と思ったことがきっかけとなって、広島工業大学 電子・光システム工学科に進学しました。
これまでテニス一色だったので、学費が高かったこともありますが、学業優先しようと決めていました。やる気のない友達がいると腹が立つくらい、授業にも真面目に取り組んでいましたね。テニスは部活でほどほどに続けつつ、己が進んで学習することが一番得るものがあると学んだのもこの頃です。努力は夢中に勝てないなと。
アプリへの想い
大学に社長が会社説明会に来られていて、それがきっかけとなり、卒業後はその会社に勤めることになります。大学と良い関係を築けている会社なんだなと思ったので、信頼できると思いました。自動販売機の売上データを計測するものやガスの容器を管理するwindowsアプリを作っていました。3年間勤めましたが、次第にもっと自分のレベルを上げたい!自分が1から考えたものを作って世の中に出したい!と思うようになり退職しました。3ヶ月くらいかけてモバイルアプリを一つ作ったんですが、これを仕事にしたいなと思ったので、リリースしたアプリを実績として2社目の会社にプレゼンし、入社が決まりました。
20人に1人しか内定が出ない、地元では比較的レベルの高いプロ集団な会社らしく、すごい人たちに囲まれて仕事ができました。この会社でアプリをたくさん作りましたね。中でも社長から「お酒の場で盛り上がるようなの作って」と依頼を受け、企画から携わったのが思い出深いです。イライラ棒のアプリ版なのですが、これは国内の無料ランキングで1位となりました。ただ、イライラ棒っていう命名も自分じゃありませんし、デザイナーさんにも尽力いただき、たくさんの方々がサポートしてくださった結果でもあるので、周囲にとても感謝しています。 しばらく楽しく働いていましたが、アプリチームの課長が辞めることになりチームは解体。残る人もいる中で、ゲーム会社に知り合いいるからやってみたら?とお声掛けいただき、転職することにしました。
次は小さな会社でした。変わらずアプリの製作に励む日々でしたが、給料が安く、妻からはやめてほしいと言われていました。1年間はどうしてもゲームの勉強がしたいと思っていたので、それを伝え、副業での収入も家に入れることを約束し、理解してもらいました。ちょうど程よい頃に前々職の同僚から引き抜きの話があって、不動産業者間流通の会社に行きました。
ここでいろいろ思い悩むことになります。アプリ開発者として入社したのに、開発するベースがなかったんです。社長が言っている割には環境が整わず、1年くらいWebをやっていました。その後、提案などしてようやくいくつか作れるようにはなりましたが、変わらずWebを触ることも多く、本当に自分がやりたいことができていないなと感じるようになりました。このままいてもアプリがちゃんとできない、アプリをしっかりやっていきたいと新しい環境を探し始めますが、地元にはなかなかそういう会社がありませんでした。
そこでフルリモートで探そうとWantedlyで検索し、ヒットしたのがしくみ製作所でした。2,3社受けていましたが、しくみが一番良かったです。組織設計などが自分に合っているなと感じました。
上長がいて、その指示の通りに従うということが自分にはあまり合わなかったのもあり、フラットな運営は魅力でしたし、アプリエンジニアが在籍していることも、しばらく1人でやってきた自分にとっては心強かったです。
好きなことができる毎日
しくみに入社してからずっと、アプリ開発をやらせてもらっています。今はFlutterの案件をこなしつつ、隙間でFlutter開発がより効率的にできるよう研究をしています。自分の意見を尊重してもらい、やりたいことに寄せてもらっている環境にとても感謝しています。
振り返ってみると、入社して1年程経った案件を4つ抱えていた頃が一番大変だったなと思います。言語、端末、コミュニケーションなど色々と切り替える必要があり、何をしているかわからなくなっていましたね。しんどかった記憶しかないです。なんとか乗り切りましたが、それ以降はこういう状況にならないようにしています。
関わる案件が増えると連携すべき箇所が増えて、個人だけでなく管理側のレベル、コストが掛け算で増えます。個人での管理レベル、コストも掛け算で増えるので、自分の場合は現状はやっても2つが限界(アプリ開発のみ)とわかりました。
あと自分以外にアプリエンジニアがいて、技術的な話ができるのはとても有り難かったですね。前職でしばらくアプリをさわれない時期があったので、専門性が戻ったことも嬉しいことの一つです。ただ、成長を感じるということはやってるレベルが低いんだろうな、とも思っているので、まだまだだと思いながら進めています。
モチベーションに左右されないことも大事ですね。無モチベーションが理想です。負の感情って全ては己のせいなので、そういうものを生まないように環境や考え方を変えて、かき消していきたいなと思っています。歯磨きをするように習慣化できればいいですね。
将来の夢
仕事が終わると夜は個人開発、DIY、動画編集等やっています。
- 個人開発
- DIY
- 軽バン車中泊仕様
- 折り畳み式ベット
- 家具もろもろ
- 自作スピーカー
インドア派であり、アウトドア派でもあります。最近は、コロナ禍でテニスにあまり行けていないので、switch購入してゲームしながら運動してます。そのうち家族でキャンプに行けたらと思っています。
日曜日は料理担当なので、色々作っています。得意メニューはトンカツです。学生時代のアルバイト経験が活きていますね。大学時代は、学費と家賃以外を自分で稼いでいたので、たくさんアルバイトをしていたんですよ。家庭教師とか飲食とか。極貧生活だったからか、お金のことを考える機会も多く、そういう影響もあり、個人でリリースしているアプリでファイナンスが多くなっているのかもしれません。
今後は、一生ものづくりして楽しんでいたいです。子供が成人する頃には、真の遊び人になりたいですね。50歳くらいにはお金に左右されないで、何もせずとも生活費が生まれるしくみを作りたいと思っています。
あと直近の目標として、自分で家を建てたいと思っています。別荘的なものを地元に建てたいですね。祖父の土地なので交渉できるように企画を練っているところです。祖父も父もその道のプロなので、教えを乞いながら自分でゼロからチャレンジしたいと思っています。
さいごに
自己管理、自己経営がちゃんとできる方がしくみには合うと思いますね。ものづくりにこだわりがあって、ユーザーのためにより良いものを作りたいと考えている人と一緒に働きたいです。 自分自身もユーザーのためになるのかを一番に考え、これからも仕事に向き合っていきたいと思います。