はじめに
早いもので、2022年となりました。コロナ禍で更に時間が早く進むような気もします。
この期間の個人的なニュースとしては、2019年の同時期から2年かけて一通り勉強しようと思っていたことがようやく一周できたことでしょうか。
これからも引き続き勉強は続けるのですが、自分が作ったカリキュラムを一通り終えられて、節目になったなと思っています。
経営に必要な、戦略・マーケ・会計・財務・組織・オペレーションの他、サイエンス・エンジニア・アート・デザイン的な思考方法も最低限は一周できて、よし!そろそろアウトプットをしていこうと思えるようになりました。学習期間を終えたことで、より自分が経営として取り組んでいこうという気持ちが強くなってきたなと感じています。
エピソード
企画へのシフトとリソースの課題
この期間、コツコツと仮説から企画を詰めを進めていました。
企画を貯めていくことを進めると、その企画を実施するリソースが足りなくなって行きますよね。ようやく、自分たちの会社でもそのような状況になってきました。
リソースが足りないのであれば、どの企画を優先するのか?
戦略とはリソース分配であると定義している人もいます。リソースがボトルネックになってきそうなので、組織構造を大きく変更してリソースを作り出すのが次のステップだと思っています。
まずは、システム開発を行っている部署を1箇所にDevとして寄せて、それ以外の投資を行う部署をLabとして作っていこうと思っています。
また、投資対効果が高い企画を作って、どの企画をやると一番会社として改善できるのかを常に作っていく体制にしないといけないため、企画づくりは継続的に強めようと思っています。
企画づくりとフライホイール
仮説や企画を以前より検討することが増え、モノゴトを進めていこうと思ったときに、「良い企画とは何か?」を検討するようになり、何かに基づいて進めていくのかを考えるようになりました。
しくみ製作所では、会社の軸やシナジーを中心に企画を設計し、最後にマーケットインを行おうと思っています。この構造をずらさなければ本当にムダになる企画というのをなくせると考えたからです。
ハズレの確率を下げるため、Amazon系の構造を参考にしたループ図(フライホイール)を作り、基本的な構造を作るようにしました。
もちろん、やらないと分からないから素早く速くやりましょうという学習やリーン的な考え方はベースとしてはあるのですが、ある程度シッカリ考えてできる限りハズレを減らしたいというイメージです。構造的に複利的なループを形成すると、その後の成長の構造が正しくなるので、この「構造を正しく保つ」というのをまずは第一原則としようと考えるようになりました。
複利・SaaSのようなストック系のビジネス・ムーアの法則・コンポーザビリティなど、指数関数の構造が力強い原動力になりますよね。
この構造をキープできれば指数関数的な成長になる方程式系となるので、その後にループの回転速度をマーケット状況等を見ながら調整すれば良いのかなと思っています。
まずは、地道にループを何回か回してみようと考えています。
プロダクト開発と差別化
システム開発についても、Devとして切り出すことにしたので、自分の手を離れ、事業として考えるようになりました。恥ずかしながら、料金表をきちんと定義できておらず、サービス品質等も均一だとは言えないと思います。まずは、きちんと我々のサービスの定義を行い、そのサービスを組織として独自の価値があるビジネスモデルとして再整理していこうと思っています。
ただ、これまでやってきて仕事も続いているので、自分の周辺で、何が価値になっているか改めて検討してみることをしていました。
おそらく「何をやるか?」を一緒に考える部分が大きいのかなと感じています。
一般的に、システム開発も専門化がどんどん進んでいますよね。デザイナーもUX・UIと分かれたりもするし、開発もレイヤーがどんどん増えている気がします。
専門化が進めば進むほど、誰に何を発注したり、そもそも何を作ろうかな?という部分の企画から製造までの「間」の部分が課題になっていくと感じています。
これは医療なんかも同じで、複数の専門医がいる中で、そもそもどの病院に行けば良いんだろう?というのを結構課題に感じるシーンが増えている気がします(この辺の解決のために、総合診療医なんかができてきているのかなと思っています)。
そこで、何をやろうかなという企画は決まっているものの、具体的にどんなプロダクトを作ろうか?プロダクトを作ったときに、どんな組織やどんなオペレーションが必要になるのか?どんなKPIを設定してグロースしていくのか?こんな話を一緒に考えているところなのかなと感じてきました。
これらの価値を、今度は自分が死んだとしても、組織として維持・発展していくことができるのか?ここを考えていかないといけないなと感じています。
今後に向けて
来期の予算計画を作っていて、2022年度も上期はまだだいぶ基礎工事だなと感じています。
リソース作りのために、組織を寄せたり、寄せた先のサービスを標準化したり、組織として足りない機能としてマーケ・財務などを強化したりといった形になりそうです。何事も一歩ずつしか進めないですね・・。
その後、下期くらいから開発リソースの自由度も上がってくるので、速度を上げて対応していきたいなと思っています。
上期については、リソースをかけずにできる、マーケ的な活動を強めていこうと思っています。
会社として基礎的な4Pの活動もままなっていないので、まずはPlace作りから進めていこうと思っています。これまでもパートナーのおかげで、この辺りを手抜きできていたのですが、組織的な強度を上げるためにも、自社でも、これまで通りパートナーとも強化していこうかなと思います。
しくみ製作所はこんな感じで基礎工事からコツコツ進めていく会社なので、焦らずじっくりと作っていきます。
それでは今回はこの辺で。