しくみ製作所代表の車より 今月のつぶやき「2Qふりかえり」

Date
October 7, 2021
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はじめに

早いもので、2021年の上期も終わっちゃうんですね。 個人的には学ぶべき内容を組んでいるのですが、企画やアートなどの勉強にようやく移れており、自分の欠損を補えている感じがします。

また、日々の仕事では計画の重要性を実感していて、仮説・計画あたりが重要な学びとなっています。せっかくの記事なので、メッセージ性を強くするためにも、仮説という言葉を中心にこの3ヶ月をふりかえってみたいと思います。

エピソード

仮説中心の考え方に

この3ヶ月については、上層部や事業などの人は、どう進めるか?どうなっているか?みたいなオペレーティブな話のエネルギー量は落として、そもそも今何の仮説に取り組むのか?これを明確にしようという話をしていました。

自分たちの会社は、みんなしっかり考えてモノゴトを進めてくれるので、トップダウンでアレヤコレヤ言うのは合わないんですよね。

それよりは、今この仮説が妥当そうだし、効果が高いんじゃないか?その仮説ってどういう意味だっけ?なんでやるんだっけ?実現したらどんな嬉しいことがあるんだっけ? と、こういう話に時間を割いて透明化し、細かい部分はみんなに任せてしまったほうが良いんじゃないかな、というようになりました。

まだ、会社全体には広がっていないのですが、まずは身近なところから変化させていこうかなと思っています。

特に8月からは、経験の浅いエンジニアの成長支援についての仮説の整理をしてきており、時間はかかったものの結果的に重要な話合いだったなと思っています。

仮説の表現

仮説ってどうやって表現するの?と思うと、ここはモデル図で全体像を表現していこうと思っています。モデル図は、下図ようなものを想定していて、ループ状で複利的な物が良いとは思っています。

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そのモデル図から各種パラメーターに暫定値を設置すると、そのモデルの時系列の推移シミュレーションができるので、自然と事業計画ができていく感じになっています。

仮説の分類

こうなると、面白い仮説を立てることが求められます。仮説を立てるために重要なキーワードとしては、これまでの流れや常識としての、文脈(コンテクスト)があり、文脈に対してどういうタイプがあるのかで、整理して検討しています。

  1. 反転型
    • これまでの常識や流れ自体を反転させる仮説
    • 例えば、従来はこういうやり方が一般的だったけれど、逆に新しくこういう考え方にしてみたらどうだろう?みたいなもの
    • 実現したら面白いし、自分はこっちの方の仮説のほうが好き
  2. 交点型
    • 複数の文脈の交点として、生まれる仮説で既存で出てきたものを応用するようなもの
    • 応用できるのか?どれとどれを選ぶのか?というのがポイントになるかも
    • 例えば、あるプロジェクトでうまく言った手法を一般化して、これから受けるプロジェクトの基礎として利用していくような仮説が該当
    • こっちは順当という感じがする

仮説の極限

市場で面白いなと思う作品はその仮説の極限を取っているものが多いなと感じています。

日々の研究を続けるうちに、極限になるんだとは思うんですが、そもそもの発想自体を極限に飛ばして考えてみようかなと思っています。

XP(エクストリームプログラミング)なんかはまさにこの考え方で、面白い仮説を作っていますよね。ペアプロは、細かくコードレビューした方が良いよねの、極限として常時コードレビューするというような発想方法で面白いなと思っています。

仮説の透明化

これはある意味、計画書と呼ばれるので、会社として取り組もうと思っている仮説が何で、具体的にどういう推移を想定しているのかも全体で確認できるようにしています。

全部はやりきれていないのですが、順次透明化しようと思っています。

リソースの重要性と仮説性

これまで採用がうまくいっていたこともあり、リソースの困りがあまりなかったんですよね。

ただ、コロナ禍になりリモートワークをしないといけないという環境下の中で、自社のキャッチャー差が失われたことで、採用力が低下していることを感じています。考えてみると、起業当時はリモートワークでやっているか?みたいなのは一つの大きな仮説だったんですよね。

しかし、時間も経って、環境も変わって、もはや当然のような文脈になってきています。

仕事の整理をしたり、取込の仮説性を上げていくことで、結果的に面白く、意味のある会社にしないとなと感じています。

ナレッジ・アイディア管理の新企画

個人やチームのナレッジ・アイディアを管理して、生産性というよりは創造性の助けになるツールを作ろうかと思っています。自動化・AIで、日々生産性が上がっていて、生産性を上げた先に、人間はもっと創造的なことに集中しようと言われていますよね。

では、いざ集中して創造的な仕事をやろうと思ったときに、どうやって進めていくのか?その取組に対して役に立てるシーンはないのか?というのがテーマです。

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デジタルツールではあるけれど、主役は一人一人の頭の中だと思っていて、シッカリ考えて、頭の中を表出化して、吟味し、話し合い、新しいアイディアに練り上げていく。できたアイディアは実践してみて、練度を上げて深めていく。そう言った、自分や自分たちのテーマを深めて、新しいアイディアを研究していくことに適したツールを作りたいなと思っています。

この企画の大きな仮説は、そういった創造的な活動の支援になるデジタルのノートを提供することで、創造性を加速できるか?ということになります。

実はこのあたりの企画は、2-3年前から脈々と考えて研究してきたことで、個人的にはアレコレ実験を繰り返してきていました。そろそろデータも溜まってきて、新しい企画をやるならずっと取り組んできたこのテーマしかないし、市場の流れもこちらに向いてきているなと感じてきているので、頑張りたいなと思っています。

また、この企画はFigmaやNotionのようなhorizontalな市場に投入したいと思っています。ビジネスの教科書的に考えると、だいぶリスクが高い施策になるかなと思っていて、だいぶドキドキしています。

ただ、自分や自社のことを考えると、プロダクト自体に集中できて、プロダクト自体に拡散性があり、ニーズが顕在化されているレッドオーシャンで戦うべきだと思うようになってきました。

自分が取り組む反転性が高い仮説という意味では、この企画が一番注力しているかなと感じています。

次の期に向けて

仮説を日常に根付かせたい

自分自身もそうなんですが、文脈に対して、どういう仮説を立てるのか。立てた仮説の極限を取るとどうなるのか?この辺は日常的に考えていきたいなと思っています。

特に、企画やブランディングにおいては、自分たちのような小さな会社が戦っていくには、弱者の戦い方として重要になると思っています。

他の人と同じ方法をやっても、仮説性が低いし、勝てるイメージがないんですよね。なので、各々の仕事の中でどういう仮説で動くのか?という部分は問いていきたいなと思っています。

仮説の解像度

会社で取り組む内容は掲げているものの、まだ結構解像度が低いものもあるので、1つずつ解像度を上げていきたいと思っています。

逆にこの解像度を上げる話合いを会話の中心に持っていきたいなと感じています。

仮説中心の目標管理

せっかく仮説を中心に置いていくので、浸透をしていきたいなと思っています。

OKRがちょっと合わないなと思っていたときに読んでいた、Spotify Rhythm がちょうど同じ設計思想だったことを思いだして、今後の導入を検討したいと思っています。

どういう仮説に取り組むのかを一生懸命考えつつ、どうそれに向かうのかは、各自に任せておこうかなと思っています。

下記の記事は分かりやすいなと思いますので、興味のある方はぜひご覧ください。

それでは、また。