はじめに
しくみ製作所 代表の車です。 今年から自分の考えや社内での取組み等をまとめていきましょうということで、社内向けではありますが、「つぶやき」と題し、書いております。
今回は、主に自分のものにはなりますが、1Qをふりかえってみたいと思います。
実はコロナウィルスに感染したこともあり、半分くらいしか動けていないんじゃないかという感覚があります。会社を立ち上げてから初めて長期間休むということを経験しましたが、休んでいる間は大きな問題もなく、みんなに感謝しています。組織運営としては回っており、ただ改善は停滞してしまいそうなので、ガシガシやっていきたいです。
組織運営について
事業関係の基盤を作りながら実験している状態です。少しずつ、事業毎の色が出てきているのは良いなと思っています。
事業間取引の制度導入
- 事業部サークルに「所属」という概念を追加
- 事業間取引には、事業毎にサービス定義しないといけないという実質的な縛りができた
- 社内サービス化という中間ステップが増えたことで、プロセス化を促進する動きが強く形成できた
- デザイナーが別のサークルに手伝いに行くというような構造から、受注生産型のような構造に切り替えたい
- 反面、柔軟性は損なわれていくので、そこは見守りつつ調整したい
フィーの体系の抜本的な見直し
- 事業 → ビジネスモデル → キーアクション → フィーの体系 → スキル評価 → 教育制度 との連続性を理解
- フィーの体系
- スキル・成果・お気持ち(メイン以外の仕事での評価) に整理
- 全体ガイドラインと、詳細設計は事業毎に委譲
事業について
reBako
エンジニアサマーインターン EXPO や 小樽潮陵 高校での文化祭 など、利用用途が進んでいるreBako。もちろんオフラインのほうがリッチな体験は得られるものの、広く人を集められたり(手軽に参加できたり)、運営コストも低いので開催頻度を上げられるメリットは感じています。
まだ、用途開発を進めないといけない市場の状況ではあるもののコツコツ取り組んでいきたいです。
新たな機能も実施しています。
- ステージ機能で会場一体での体験
- バーチャル背景などでの没入感の向上
- チュートリアルの拡充
個人的には、数千人単位の大規模なもの以外に、カジュアルなイベントで利用できるようにターゲットをスライドし、日常利用を促進したいです。
エンジニア教育 PJ
- エンジニアになりたての人が、仕事と勉強を並走しながらスキームを進めている
- この1年の方針として、エンジニアになりたての人を採用し、戦力化していくのが良いんじゃないかという話ができて実験が行われている
- 組織としても活性化した感覚もあるし、ちょうどエンジニアにスキルチェンジしている人も多いので、市場としても良いのではないか
システム開発の切出し PJ
- プロジェクトで並走するタイプの人と、必要なときに必要な機能を提供しくれるサポートタイプの人がいる
- サポート型については、デザイン関係・インフラ関係など、切出しやすい機能が多いため、整理してプロセス化・高精度化していきたい
- 取り組みやすいデザイン関連から実施予定
組織の記憶 PJ
個人的に温めているPJだが、そこそこ本腰を入れてサーチを開始しました。もともと、ナレッジマネジメントをしたいと考えていたが、なかなかこれが難易度が高いです。
これまでエンタープライズでの仕事もCMS関連が多く、組織としての「ストック」を作る方法論を一緒に考えてきました。これらの知見を活かしながらシステム化・プロダクト化できないかなと思っています。
組織の記憶については、システムに保存するものだけではなく、プロセスやルーティンに保存するものなどもあり、やはりプロセスまで落とし込むイメージまで作りたい。そういう意味で、自分はしばらく、組織の脳 を作ることに取り組んでいきたいです。
2年くらい前に、組織としての意思決定について、ガバナンスミーティングを導入しているので、海馬や大脳新皮質あたりに着手したいと思います。
「自分の脳を拡張する」というとEvernoteが有名ですが、このジャンルNotion・Airtable・Scarpboxなど強いプロダクトが多いので、参考にしつつもこのあたりのジャンルのプロダクト投入ができないか模索していきたいです。
課題感
全体的に動かす(変化する)のに時間がかかるとは思っています。これはおそらく自分のキャパがボトルネックになっているんでしょう。そもそもの傾向として、ちょっとした組織改善の設計なんかも凝ってしまう傾向があって、企画・改善・仕立の設計に時間がかかるうえに、1人で設計してしまうことが原因な気がします。あとは、組織全体の規模に対する設計者(施策を考えたり、大きな意味での改善を行える人)の割合が少ないというのも大きい課題なのかもしれません。
また、ホラクラシーの悪い点として1人が複数のロール=役割に入るので、それがさらにその課題を強めていると思います。(優秀な人が多くのロールにアサインされやすい) 組織の規模の割に戦略や外向けの施策に対するコストが低く、頭が軽すぎる状況になっている気もしていて、今後は、外の仕事(事業系)と内の仕事(組織系)で、役割分担を明瞭化したり、専門性を高める動きをしていく必要がありそうです。同時に重たい責務が重複している部分は解除するなど、アサインについての見直しも行っていきたいです。 次の期では、外の仕事のみに特化するチームを作る実験を行い、速度改善するか検討したいと思っています。