代表車の今月のつぶやき「2021年度の目標」

はじめに

しくみ製作所 代表の車と申します。

今年から自分の考えや社内での取組み等をまとめていきましょうということで、社内向けではありますが、「つぶやき」と題し、書いていきたいと思います。

今回は年度始めということもあり、2021年度の目標についてです。

「少し未来の日常をつくる」とは?

毎年毎年、自分がなんとなく思ったこのミッションの解釈をしているのですが、2020年度を踏まえ、だいぶ具体化されてきました。

もともと、私はものづくりが好きだったので、大学も迷わずに工学系に進みました。ユーザーさんが手にとってくれたときに楽しそうなイメージになるものを作りたい、という素朴な学生で、就職活動の時なんかも、なんとなくそんなことを口にしていた気がします。

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この会社をつくった時も、結局は「良いプロダクト」、つまりユーザーさんが手にとってくれたときに嬉しい気持ちになるプロダクトを作れればなーという気持ちは変わらず、その「良いプロダクトをつくる」しくみを、この会社を作ってからはより考え実験してきたことになります。

重ねて数学や物理が好きな為、問題があると一般解を探索しにいきたくなる習性があるようで、「良いプロダクトをつくる」という一般的な解法はないのかな?ということを探索することになりました。要するにこの会社でやりたいことというのは、「良いプロダクトをつくる一般解をつくる」ことで結果的に、自分以外の人もその解法を利用し、ユーザーさんが喜んでくれるようなプロダクトを作れる方法論を作りたい、というのが私のひとまずのゴールとなりました。

「少し未来の日常をつくる」の「日常」もユーザーさんが日常的に使ってくれるプロダクトを作ることで、そのユーザーさんの日常がアップデートされるようなイメージで作った言葉でした。ということで、「良いプロダクトをつくる」一般解を作り始めたのですが、会社を作った当初の自分の力量では全くそれを達成できずにいて、様々な企画に挑戦させてもらうことで、徐々に理解が広がっていった感じです。

これらの一般解を作るにあたり、私の中では以下の3点が大きな目標となっています。

1. 自分自身が「良いプロダクトをつくる」ことができる
2. 会社の他のメンバーが「良いプロダクトをつくる」ことができる
3. プロダクトを作りたい人は誰でも「良いプロダクトをつくる」ことができる

ようやく「1」の部分について、自分なりの解釈ができてきたというのが2020年度で、「日常」をClass化したProc = プロセスや、「つくる」をClass化したPJ = プロジェクトなどの解釈が進んだ年となったと思っています。

一般解の解釈

これが解だ!みたいなものはないものの自分なりの必要要件などが分かってきました。

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3×4の12個のfunctionに分け、それぞれの役割毎にコンセプトとそれを実現する力量が必要だなと感じています。データを解析して改善のような話ももちろんあるのですが、それらは当然のことなので、全12functionで実施するという前提で省略しています。

特に、デザイナー系に属している部分の解釈にずっと悩んでおり、一般的にはUXデザイナーと呼ばれる部分に近いと思っています。色々な現場経験を経て、映画や演劇などとのアナロジーから、演出や脚本などの表現を当ててています。特に自分が数年取り組んできたのがここで、ようやく解釈整理ができたなと感じています。

これらのfunctionに対して、1つずつ価値やプロセスの理解を深めて、表出化していくことが、一般解へのポイントだと考えています。

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2021年度の目標

これらを踏まえ、2021年度では以下のようなことをやりたいと考えています。

どしっとプロダクトの良さ = 独自性を考える

  • 低コストで、少し早めの市場参加と少し遅めの市場撤退
  • 自己資金でやっている部分もあり、凄く焦る必要もないので、自分たちの強みにシナジーがある部分についてはコツコツと良いものを作れるような状況を作りたい
  • 2020年度で事業部制を導入したので、各事業が「良いプロダクトをつくる」ことを実現できるようにしていきたい

営業・マーケなどの強化

  • 2019年度までは、社内的にはほぼ取り扱ってきていなかった領域なものの、昨年からこの辺りを始めて、特に営業系の大切さを感じた
  • 営業はユーザーから定性的なデータを吸い上げやすいので、特にプロダクト開発の初期の頃は非常に大事だなと感じており、今後も強化していきたいと考えている
  • 今年は、reBakoや新たに取り組む企画においてこの辺りの強化を実施したい

一般解の研究を引き続き = ストーリーのハンドリング

  • 自分の周辺だけになってしまうかもしれないが、概ね12functionに分けたのでそれぞれについて、得意な人に得意なことを深めてもらいたい
  • スクラムのプロダクトバックログに出てくるユーザーストーリーだが、さらにその上流でストーリーをより構造的に整理してストックしたり、ユーザーさん自身にもストーリーづくりに協力してもらえるようなツールを考えたい
  • プロダクト作りの肝の1つが、少し未来のアップデートされたストーリーを構築することだと思っていて、そのストーリーをきちんと管理していきたい

ユーザー価値のKPIの導入

  • 2020年度では管理会計を入れてほしいという要望を叶えてもらい、売上/コストが整理されてきている
  • ただ、整備できている数値が売上とコストが中心になっている結果、やたら事業的な数値にこだわっているようにも感じられる(数字の力ってすごいですね)
  • それだと、そもそもの自分のトンマナと合わないので、「ユーザーに喜んでもらえている」というKPIをベースとして導入したいと考えるようになった
  • ユーザー価値があり、ユーザーの信頼があれば後で遅延して売上も付いてくるので、未来予測のためにも、計測しておきたい
  • また、これらがクライアントワークであっても、一緒に関わる企画であればきちんと測って改善したい
  • おそらく、継続利用時間が高ければユーザー価値が高いと考えているので、それらに該当するKPIにしたいと考えている

データの活用とデータフライホイール

  • 合わせて、データの各種のストックも2020年度から開始している
  • 内部の業務プロセスは結果的に小さなBotなどにも助けられてやりやすくなってきている
  • さらに、ビジネスに転換するべき、実際の事業側でデータが溜まることによって、ユーザーさんやクライアントさんにも価値がかかるような構造を検討したい
  • ストーリーのハンドリングやユーザー価値のKPIなどもこの一環にしたい

技術選定の厚さ

  • 昨年はFlutterやHeadlessCMSなど少し技術を触ってきたが、より技術のカタログを厚くしてコストを落とすことを考えたい
  • プロダクトをつくりにあたり、コストを低く作るのは、改善の観点からも小回りが効くので嬉しいことが多い
  • ザックリ言うとプロダクトを作る工程はこんな感じになる
    • 「何を作るか?」をシンプルに整理する
    • 作る技術を選定する
    • 技術を組み合わせて組み立てる
  • 上から順にコストに対して支配的になるので、その2番目の技術選定の技術も厚くしたい
  • 実は自分がエンジニアをメインでやっていたときは、ここの技術選定が大好きで、自分が書かなくても色々なOSSが世の中にはあるので、多くの凄いシステムを覗けたり使えたりするのが楽しかった
  • この会社を作ってからはエンジニア系というよりは、全域のfunctionをやることが多かったので、再度自分が好きだった分野に戻っていきたいなとも思っている

責任ベースを考える

  • 透明・処理は、セルフマネジメントができている前提で制度を考えたい
  • 正直、自分個人としては「良いプロダクトを作れるか?」という部分の話に思考を集中したくて、ある程度きちんとやってもらえていて、自分のタスクはセルフマネジメントしてくれたら後は自由で良いんじゃないかなと思っている
  • セルフマネジメントをみんなができるという前提で、評価の話やリソース管理の話はある程度決着をつけたい
  • できれば、アサイン = 責任を渡すときの話は仕事を渡すという観点で重たくして、評価については正直ほぼほぼ撤廃したい
  • 昨年などの仕事ぶりによって、今年渡される仕事の責任が広がるので、結果的にフィーも上がっていくとかの方がシンプルなんじゃないかなとも

まとめ

自分の中では、ようやく「良いプロダクトをつくる」ための全体像が整理されてきたと思っています。

1. 自分自身が「良いプロダクトをつくる」ことができる
2. 会社の他のメンバーが「良いプロダクトをつくる」ことができる
3. プロダクトを作りたい人は誰でも「良いプロダクトをつくる」ことができる

日々自分のプロジェクトで検証しつつ、2や3がうまくできるようなフレームワークやツール等を整理して、データが溜まりきちんと測れるしくみを作りたいと考えています。

次回は自社製品 reBako についてお届けいたします。