代表車の今月のつぶやき「効率について」

Date
Dec 2, 2021

はじめに

こんにちは。代表の車です。 今回は「効率について」ですが、今自分で考えていることをつらつら書いていこうと思います。ある意味結論もなく、こんな事を考えていますよ的な話です。

効率をなぜ考えるのか?

会社では、ラボと開発に組織を分けて、組織的に研究についてもより進めていこうとしているところです。研究のテーマは、しばらくは「リモートでプロダクト開発をより効果的・効率的にできるようにすること」でやっていこうと思っています。

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せっかくこれから色々と効率や効果を高めていこうと考えていくのであれば、まずは「効率的とは?」を検討して計測できるようにしたいなと思い、整理していました。

効率の基礎検討

効率の広がり

フロー効率の話が数年前話題になり、多くの開発チームの指標の1つになっているみたいですね。

フロー効率は、出荷スピード的な意味になっており、出荷時間/開発規模 や、付加価値されている時間/出荷までの時間(要は待ち時間を少なくする)と定義して利用されているチームが多いのかなと観察していました。

リソース効率100%にしていた違和感から、持ち上がってきた経緯になるのかなとも思っていたのですが、この話の示唆としては、効率というものが色々あるんだよというのを気づかせてくれたことなんじゃないかと思います。

そう考えると、そもそも効率ってどんなものがあるんだろう?と考えてくるようになりました。

そもそも、効率ってなんだ?

いつも通り、wikipediaで調べてみています。

効率性 経済学において、効率性(こうりつせい)とは、資源・財の配分について無駄のないことを意味する。 出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/効率性

なるほど。ただ、物理だとエネルギー損失的な意味だなと思い、もう少し調べてみました。

効率 供給したエネルギーのうちで有効に使用されたエネルギーの割合をいい,通常はパーセントで表わされる。機械の効率は有効仕事量と供給エネルギーの比で与えられる。効率低下の主原因は摩擦による損失エネルギーで,歯車による伝達効率は約 80%である。電気機械の効率は電気的または力学的な出力エネルギーと力学的または電気的な入力エネルギーとの比で与えられる。水力発電機,電動機,変圧器では効率は一般に高く,90%以上もある。熱機関の効率は有効仕事量と供給熱量 (または燃料の発熱量) の比で与えられ,熱効率と呼ばれる。熱力学第二法則により,絶対温度 T1 の高温熱源と絶対温度 T2 の低温熱源 (冷却器) とをもつ熱機関の熱効率は最大値 (T1-T2)/T1 より小さいので,熱効率は一般に低い。効率は蒸気機関で 10~20%,内燃機関 30%,大型の火力発電機でも 50%程度である。 出典: https://kotobank.jp/word/効率-63356

ということで、投下したエネルギーのうち、効果的だったエネルギーの割合のことで、なんやかんやでロスするので、多くても90%とかそんなもんだよということを言っていますね。

物理的な単位はなく、割合で表現されるようです。ということで、無次元のエネルギー割合と考えて行こうかと思います。

7つのムダ

まずは、どんなものが考えられるのかなと思い、考えてみました。

ムダといえばトヨタ生産方式、ということで、トヨタ生産方式のムダの分類から自分たちに適用してみようかなと思いました。

https://kaizen-base.com/column/32109/ を参考にします。

自分も色々と耳が痛いところはありますね。

業務プロセスと効率

ここまでの、トヨタ生産方式の話や物理的な次元の話を参考に、自分たちの業務プロセスと必要な効率を試しに定義してみます。

例として、プロダクト開発の業務プロセスを考えてみると、こんな感じでしょうか。

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プロダクト設計

  • 主にシステム開発において、何に投資するかを担当する
  • 「造りすぎのムダ」に該当する投資効率に責任を持つことになる
  • もちろん、ここはかなり重要で、どんなにシステム開発を頑張っても、作っても意味ないことをやったら辛いよねという話になる
  • やっぱり、Lean的な話がここに集中している
  • 最近は、ここの精度を上げるために、プロトタイピングなんかも実施している

システム開発

  • 決まったことをいかに効率よく作り、保守性が高いシステムが作れるかということを担当する
  • 「加工のムダ」「手直しのムダ」などが該当し、フロー効率を高めつつ、不具合も少ないほうが良いよねという話だとは思う
  • フロー効率の配下に、作業引継ぎ的な「運搬のムダ」、リソース効率的な「手待ちのムダ」、各メンバーレベルでの「動作のムダ」が入ると思う

ということで、これらの話をプロセスとセットでマッピングしてみました。

コストを日本円ではなくて、時間と解釈しなおして、時間で記載しています。

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投資効果速度(認知価値 / 時間)

こう考えていくと、効率だけではなく、速度なども重要になってくるなと改めて思いました。

計測と改善

後は実際に測っていく話になります。

各種効率は、大きく分けて4つの物理量の率で定義されているので、各種の物理量をどのように定量化していくかがポイントになると思っています。

まだ、これからなので、今のところこんな感じで考えていますというのを出してみます。

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  • 情報量
    • 情報集積速度は学習的な進め方を行う場合の主要素になると思う
    • まずはシンプルに情報がどれだけ表出化されているかを計測しようと思っている
    • 例えば、Notionのブロック数などが身近だと良いかもしれない
  • 価値
    • 発想を事業化するイノベーション・ツールキット 等で価値指標が定義されている
    • 提供価値の定義と、競合等との絡みでまずは理論的な価値を数値化しようと思う
    • その価値を認知してもらえていたかや、実際狙い通りだったのかは利用時の計測としてFBしようと思う
  • 時間
    • 日単位レベルであれば、一番簡単
    • 時間レベルまで分解能を上げると、途端に難しくなりそう
    • CI/CD辺りと連動した計測から始めようかとも思う
  • 不具合率
    • 開発者本人・テスター・ユーザーと不具合が気がつくループサイズが大きくなればなるほど、色々と面倒なことが多いので
    • 単なる不具合率というよりも、どのレベルで発見されたかも含めた数値にしたいとも思う
    • 計測自体は規模と数で概ね出せるかなとも思う

まずは、ざっくりと計測して、理論式との兼ね合いを見てみたいなと思っています。

まとめ

効率について考えだすと、結局いろいろな計測の話になっていきましたが、定量化の最大のメリットは、狙いをシャープにしていけることだと思います。

何をどう測っていくのかは、会社のポリシーにも通じる話なので、試行錯誤しながらピタッと来る物理量を決めていきたいと思います。また、効率というと作業効率・リソース効率・フロー効率辺りが焦点になることが多いけど、投資効率の影響が一番大きいですよね。

会社で何に投資をして、どれだけ意味があるのかを考えるのは、自分の責任になるので、しっかり定量化して、客観的に評価されるべきだなとも思いました。

それではまた来月お会いいたしましょう。