ネットワーク分析入門

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ネットワーク分析を定期的に行って比較したら、ソーシャルリスニングレポートに有用な情報が得られるのではないか?と思い、ネットワークについて調べてみることにしました。主に共立出版のネットワーク分析を参考に、知見を書き留めていきます。

目次

  1. ネットワークとは
  2. ネットワーク構造のさまざまな指標
  3. 2.1. 密度

    2.2. 推移性

    2.3. 中心性

    2.3.1. 離心中心性

    2.3.2. 近接中心性

  4. 実装

  1. ネットワークとは

 ネットワークとは、さまざまな対象における構成要素間の関係構造を指し、頂点と辺のグラフで表すことができます。具体的には、家族・友人関係・SNSのフォロー / フォロワーといった社会ネットワークだったり、インターネット上のWWWも情報のネットワークだったりします。  ネットワーク分析は、それらの構造に着目し分析・探るものです。

image

←ネットワークを表したグラフの例

 ネットワーク分析では、計算する上で便利なのでグラフを隣接行列で表します。この隣接行列は、あるグラフ上での各頂点間の有無を表したものです。n個の頂点を持つグラフの隣接行列は、n*nの正方行列になります。上のグラフを行列にすると以下のようになります。

0,0,1,1,0,1
0,0,0,1,0,1
1,0,0,1,1,0
1,0,1,0,1,0
0,0,1,1,0,1
1,1,0,0,1,0

2. ネットワーク構造のさまざまな指標

2.1. 密度

 密度とは、グラフにおいて張ることのできる全ての辺の数に対する実際の辺の数の比率を指します。頂点数nの無向グラフで可能な辺の数は以下の通り。

nC2=n(n1)2{}_nC_2=\frac{n(n-1)}2